タイトル | ポット苗定植方法によるイヌツゲのマット化 |
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担当機関 | 神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 | 1999~2002 |
研究担当者 |
相原朋之 堀越禎一 半田貴 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 低木のグランドカバー植物イヌツゲ「ヒレリ」のポット苗をマットトレイに定植する場合、5~6月に根鉢をトレイの深さに合わせ底側を崩し、1マット当たり4本定植すると定植後1年内にマット植物が完成する。 |
キーワード | グランドカバー、マット植物、イヌツゲ、ポット苗 |
背景・ねらい | マット植物は新たなグランドカバー植物の出荷形態として有望である。しかし、栽培面積を多く必要とするためマット容器内での育成期間は1年内とすることが望まれる。 観賞性に優れながらも生育が遅くマット化が困難な植物について短期間にマット植物に育成する方法としてポット苗をマット容器に定植する方法を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 定植本数及び樹齢:定植本数は挿し木1年生苗(3号ポット、株径約15cm)では1マット当たり4本(2×2)または9本(3×3)、挿し木2年生苗(3号ポット、株径約20cm)では4本(2×2)定植することによりマット化が可能になる(表1)。 2. 施肥量:挿し木1年生苗-4本定植では1マット当たり10g、1年生苗-9本及び2年生苗-4本では5g、複合被覆ハイコントロール085-N180(N-P-K=10-18-15)を元肥として施肥することによりマット化が可能になる(表1、2)。 3. ポット苗養成時にポットの底側1/2程度に鹿沼土を充填するとマットトレイへの定植時の作業が容易であり、マット育成においては慣行用土と同様の生育を得ることができる(表2、表3、図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 生育の遅い低木類に適用できる。 2. ポット育苗時にポット底側に鹿沼土を充填すると、マット定植時の作業は容易になりまた、同様のマット育成が可能であるが、ポット育苗期間中の生育は慣行用土に比べやや劣る。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
カテゴリ | 育苗 栽培技術 挿し木 出荷調整 施肥 |