タイトル | 冬咲き性スイートピー新品種「リップルラベンダー」 |
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担当機関 | 神奈川農総研 |
研究期間 | 1997~2004 |
研究担当者 |
山元恭介 柳下良美 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 冬咲き性スイートピー新品種「リップルラベンダー」は、花色が白地に明紫色の吹きかけ模様と花弁の縁取りをもち、旗弁のウエーブが大きく観賞価値が高い。生育期間を通して草勢が旺盛で、春先にもボリューム感のある高品質な切り花が得られる。 |
キーワード | 冬咲き性スイートピー、リップルラベンダー、吹きかけ模様 |
背景・ねらい | スイートピーは、可憐な姿と品質保持剤の普及により切り花としての需要が伸びている。海外で育成された鉢物・花壇用夏咲き品種にくらべ、冬期切り花用品種のバリエーションは少ない。そこで冬季の切り花栽培に適した冬咲き性で花色に新規性をもつ高品質なスイートピー品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 育成経過 1996年に「当所育成系統367-1-(1)」(草型は高性、開花の習性は冬咲き性、花色は黄白)を子房親とし、「Wiltshire Ripple」(草型は高性、開花の習性は夏咲き性、花色は地色は黄白、斑紋の色は暗赤紫)を花粉親として交配を行い、その自殖後代から草型は高性、開花の習性は冬咲き性、花色は地色は黄白、斑紋の色は明紫色のものを選抜して固定を図り、2001年に形質の安定した系統を得た。 2. 品種の特性 1) 開花の習性は、冬咲き性である(表1)。 2) 花色は旗弁の地色が黄白、吹きかけ状斑は明紫、翼弁の地色は黄白、吹きかけ状斑は浅紫で、既存の栽培品種には見られない花色である(表2、図1)。 3) 1花房あたりの花数は4輪以上となり、花径は約5cmで旗弁のウエーブが大きく、花が豪華に見える(表2、図1、図2)。 4) 生育は旺盛で収穫後期でも草勢の衰えが少なく、花茎が長くボリュームのある切り花が収穫できる(図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 品種登録を出願しており、栽培には神奈川県との許諾契約が必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 新品種 品質保持 品種 ラベンダー |