ラナンキュラスの小輪多花性花壇用新品種「ガーデンスター」

タイトル ラナンキュラスの小輪多花性花壇用新品種「ガーデンスター」
担当機関 福井農試
研究期間 1995~2002
研究担当者 永井輝行
榎本博之
近藤哲也
小森治貴
土屋孝夫
発行年度 2002
要約 ウマノアシガタ一重の偶発実生の中から花弁が八重の形状を示す変異個体を選抜し、花茎本数や花数が多く、花壇や畦畔の景観形成に利用できるラナンキュラス「ガーデンスター」を育成した。
キーワード 八重、花壇、ラナンキュラス、ガーデンスター
背景・ねらい 花壇や畦畔の景観形成および公園緑地用には、毎年、定植することなく、生育が早くて病害や雑草に比較的強い宿根草が望ましい。そこで、野生草花の一重のウマノアシガタから、八重咲き小輪多花性で、開花期が比較的長い品種を育成する。
成果の内容・特徴 1.
育成経過
1995年に「福井市安波賀産ウマノアシガタ一重」の偶発実生から花弁が八重の形状を示す変異個体を選抜した。1996年から2000年にかけて、その個体の固定並びに増殖を行い、安定的に八重の形質を現す品種を育成した。2001年に特性検定を行い、優秀性を確認したので、2002年2月にラナンキュラスの新品種「ガーデンスター」として品種登録出願を行った。
2.
特性の概要
1)露地での開花期間は4月中旬から5月下旬で、花茎が次々と多く立ち、多花性で開花期間が比較的長い。草丈は40cm以下で、葉数は多い(表1、図1)。
2)花弁の色は一重のウマノアシガタと同じ鮮黄色の単色である。花径は2cm以下と小さく、花弁の長さと幅も短い(表2)。
3)花弁の数は一重のウマノアシガタの5枚に比べ、128枚と非常に多く、花弁には強い光沢がある(表2、図1)。
4)2月中旬から最低温度15℃で加温栽培すると、約1ヶ月後の3月中旬から開花する促成栽培が可能である(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
花壇や畦畔の景観形成などに利用できる。
2.
繁殖の方法は株分けで行い、年間7~8倍に増殖し、砂地以外の畑地や水田転換畑で栽培が可能である。
3.
生育は早く、栽培は容易で、耐寒性も強いが、開花期にハモグリバエ類の防除が必要である。
4.
福井県の職務育成品種のため増殖には許諾契約が必要である。
図表1 217003-1.gif
図表2 217003-2.gif
図表3 217003-3.gif
図表4 217003-4.gif
カテゴリ 病害虫 栽培技術 雑草 新品種 水田 耐寒性 繁殖性改善 品種 防除 ラナンキュラス

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