タイトル | 「農産物ネット認証システム(VIPS)」の活用方法 |
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担当機関 | 新潟県農業総合研究所 |
研究期間 | 1997~2001 |
研究担当者 |
星野康人 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 「農産物ネット認証システム(VIPS)」を活用することにより、消費者への農産物及び生産者情報の伝達による商品の安全・安心の確保と、消費者起点による効率的かつ効果的なマーケティング・リサーチが可能となる。 |
キーワード | VIPS、安全・安心、消費者起点、マーケティング・リサーチ |
背景・ねらい | 農産物は、生産者から消費者に届くまでの間に多くの流通業者を通過するため、生産者からの情報が消費者まで伝わりにくい。一方、消費者の声も生産者に届かない状況にある。 そこで、消費者と生産者が容易にコミュニケーションを図ることができるように、独立行政法人食品総合研究所開発の「農産物ネット認証システム(VIPS)」の活用方法とその効果を提示する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 商品の購買者がパソコンや携帯電話(iモード対応)を使って農産物の個体情報をデータベースから検索できる「農産物ネット認証システム(VIPS)」を以下のように活用することで、商品の安全・安心の確保と効率的かつ効果的なマーケティング・リサーチが可能となる(図1)。 2. まず、商品及び産地情報を閲覧することができるように商品のホームページを作成する。掲載する情報は、消費者の関心が高い食べ方、商品の特徴・こだわり、栽培経過等がよい(図2)。 3. さらに、消費者が実際に購入した商品の生産者情報を得ることができるように、生産者ごとの個別のホームページを作成する(図1)。その際、生産者名、顔写真、録音による肉声、収穫月日、栽培上最も力を入れていること、栽培上の失敗談、他の栽培農産物の紹介、家族の紹介、自身の趣味等、生産者のプロフィール情報を掲載することで商品の安全・安心を確保することができる。 4. 美味しさ、鮮度、傷み具合、内容量、パッケージの使い勝手など商品評価を聞くアンケートをホームページに掲載することで、商品改善や新しい商品開発に役立つ情報を容易に得ることができる(図1)。 5. 生産者のホームページにそれぞれ掲示板を設けることで、消費者とのコミュニケーションを図ることができる(図1)。それにより、生産者の自己責任意識や生産意欲の向上を図ることができる。 6. より多くの購買者からホームページへアクセスしてもらうには、アドレスやID番号を名刺大のカードに記載し挿入する、ポップ等を使い店頭でPRする、アクセス時に結果がわかるスピードくじを設けるとよい(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 「農産物ネット認証システム(VIPS)」(独立行政法人食品総合研究所開発)を用いる。 2. 主な経費は、サーバ利用料金、カード台紙及びカラープリンター用インク代など。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | カラー データベース |