タイトル | かんたんに使える単式簿記ソフト「任意生産組合経営管理システム」 |
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担当機関 | 新潟県農業総合研究所 |
研究期間 | 1998~2000 |
研究担当者 |
渡辺喜芳 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 農作業日誌の整理、日常取引の各種出納帳への入力を簡便化し、それらの集計を行うことができるソフトウェアを作成した。これにより、簡便に任意生産組合の会計処理を行うことができ、作業別収支の把握など経営管理ができる。 |
キーワード | 任意生産組合、経営管理、単式簿記 |
背景・ねらい | 近年、ほ場整備等を契機に任意生産組合が設立されている。しかし、これらの中には、税制上課税対象主体となり得ないことや、役員交代が頻繁に行われることなどから、適切な会計処理がおこなわれていない事例もみられる。そこで、任意生産組合の会計処理を簡便化し、経営管理ができる手法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 本ソフトウェアは単式簿記システム及び農作業日誌集計を組み合わせることにより、簡易に経営管理を行うことができ、また、組織の形態を問わず対応が可能である。 2. このソフトを用いることにより、ユーザーは農作業日誌を整理することができ、これを元に、作業者ごと、また作業ごとに投下労働時間を集計できる。これらの集計結果は農作業賃金の支払、作業(労働力利用)計画の策定などに利用できる(図1,3)。 3. 組合の日常取引を、現金出納帳、預金出納帳、買掛帳へ入力することで、それらを元に決算書(損益計算書)、資金繰り表を作成することができる。これらの表は、収益性の分析、資金繰り計画に利用できる(図1,3)。 4. 作業部門別の収支が集計でき、経営上有利(または不利)な作業部門の把握が可能である(図2)。10a当たりの作業原価が計算でき、作業料金設定時の参考に利用できる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 「生産組織(任意組合)会計処理の手引き(経営普及課 H13.3)」に準拠している。 2. ユーザーとして、任意生産組合の会計担当者、生産組合の経営診断を行う指導者を想定している。 3. 本ソフトウェアを使用するには、Microsoft Excel2000以上が必要である。 4. 利用希望者は、農業総合研究所 基盤研究部 経営・流通グループまで連絡する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 管理システム 経営管理 経営診断 |