埴壌土および砂壌土での全量基肥溝施肥による秋冬ねぎの効率的施肥法

タイトル 埴壌土および砂壌土での全量基肥溝施肥による秋冬ねぎの効率的施肥法
担当機関 新潟農総研
研究期間 1997~2001
研究担当者 井浦悟
羽田野一栄
発行年度 2002
要約 秋冬ねぎの効率的施肥法として、被覆肥料を利用し全量基肥で植え溝に局所施肥することにより、全量基肥全層施肥よりさらに20~30%減肥できる。適正施肥量は窒素成分で埴壌土で15キロ/10アール、砂壌土で20キロ程度である。
キーワード 秋冬ねぎ、被覆肥料、全量基肥、局所施肥、埴壌土、砂壌土
背景・ねらい 秋冬ねぎの効率的かつ環境低負荷型の施肥法として、土壌条件に応じた肥効調節型肥料の全量基肥溝施肥による適正施肥量について検討する。
成果の内容・特徴 1.
使用する肥料は、N分17%のうち被覆燐硝安加里(溶出タイプ140日)の割合が76%の肥効調節型肥料とする。
2.
施肥は定植後に植え溝に全量を表層施肥とする。
3.
埴壌土~砂壌土で適応性が高く、適正施肥量により対照の全量基肥全層施肥と同等以上の収量・品質が確保できる(表1)。
4.
施用量の目安は埴壌土で15キロ/10アール、砂壌土で20キロ程度である。いずれも対照の全量基肥全層施肥同等以上の可販収量・A品率が確保される(表1、図1・2)。
5.
局所施肥することにより全量基肥全層施肥よりさらに20~30%減肥できる(表1、図1・2)。
成果の活用面・留意点 1.
適用地域の土壌条件は埴壌土および砂壌土である。
2.
施肥量の目安について標準畦幅の1メートルに換算しての「キロ/10アール」である。畦幅に応じて読み替える。(1.2メートルでは目安の17%減となる。)
3.
畦間の雑草の生育量も少なくなるメリットが認められる。
4.
機械移植との同時施用法は未検討である。
図表1 217116-1.gif
図表2 217116-2.gif
図表3 217116-3.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 栽培技術 雑草 施肥 ねぎ

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