交雑豚の成長ホルモン遺伝子多型と産肉形質との関連性

タイトル 交雑豚の成長ホルモン遺伝子多型と産肉形質との関連性
担当機関 群馬県畜試
研究期間 2000~2001
研究担当者 松本尚子
発行年度 2002
要約 LD交雑豚を用いて、成長ホルモン遺伝子多型と産肉形質との関連を検討したところ、枝肉歩留およびロ-ス断面積において、関連性が認められた。
キーワード 成長ホルモン遺伝子多型、産肉形質、交雑豚
背景・ねらい 家畜の生産形質に関わる遺伝子解析研究は国際的に広く行われ、生産形質に関連する遺伝子解析結果の報告も数多くなされている。また生産現場においても、従来の産肉性や外貌による選抜に加え、ゲノム解析による効率的な遺伝子診断や能力判定への期待も大きくなっている。そこで、これまで産肉形質との関連が報告されている豚の成長ホルモン遺伝子等についてその多型と産肉形質との関連性について検討した。
成果の内容・特徴 1.
LD二元交雑豚58頭について産肉成績を調査し、成長ホルモン(GH)、レプチン、脂肪 酸結合蛋白、オステオポンチンの各遺伝子の多型解析を制限酵素切断長多型(PCR-RFLP)法で行った。
2.
遺伝子の解析が可能であった個体について遺伝子型別に産肉形質を調査したところ、成長ホルモンの遺伝子型において、枝肉歩留およびロース断面積に関連性が認められた(表)。
成果の活用面・留意点 1.
交雑豚において、成長ホルモン遺伝子多型は、表現形質と関連がある可能性がある。
したがって、構造遺伝子多型を応用し目的とする表現形質の早期判定に利用できる。
2.
本研究は、当場で飼養しているLD交雑豚での成績であるため、他の系統豚由来の交雑豚では異なる可能性がある。
図表1 217157-1.gif
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