地域自生カンキツ「新姫」と「タチバナ」に含まれるフラボノイド含量

タイトル 地域自生カンキツ「新姫」と「タチバナ」に含まれるフラボノイド含量
担当機関 三重科技セ
研究期間 2001~2003
研究担当者 市ノ木山浩道
前川哲男
発行年度 2003
要約 地域自生カンキツの「新姫」(にいひめ)や「タチバナ」には、機能性成分のフラボノイドであるヘスペリジンを最高に、ノビレチン、およびナリルチンが、また「タチバナ」にはタンゲレチンも「シィクワシャー」と同等以上含まれる。なお、果皮と果肉部で含量を比較した場合は、これらフラボノイドは果皮部分に多く含まれる。
キーワード
背景・ねらい 近年、カンキツ類には各種機能性成分が含まれていることが明らかになってきている。県内の熊野灘沿岸地域には、県や市の天然記念物に指定されている自生カンキツの「タチバナ」が分布し、また、熊野市には「タチバナ」とミカン類との自然交雑により生じたと考えられる「新姫」が自生している。そこで、これら地域自生カンキツ果実に含まれる機能性成分であるフラボノイドの含有量について、「シィクワシャー」を対照品種として調査し、これら地域資源を活かした産業振興の資料とする。
成果の内容・特徴 1.
表1)。
2.
成熟果の果皮中のフラボノイドとしては、ヘスペリジンが最も多い。品種別には「新姫」(4,316μg/100mg乾物重)で多く、「シィクワシャー」のほぼ1.5倍量である。ノビレチンも「新姫」(1,009μg/100mg乾物重)で最も多く、「シィクワシャー」の1.7倍量である。タンゲレチンは、「タチバナ」(968μg/100mg乾物重)で最も多く含まれ、「シィクワシャー」の約2倍量である。その他、「シィクワシャー」には含まれていないナリルチンが両品種に含有(100~300μg/100mg乾物重)される(図1)。
3.
成熟果の果肉中のフラボノイドとしては、果皮と同様にヘスペリジンが最も多いが、果皮部の5分の1程度である。品種別には「新姫」(905μg/100mg乾物重)が、「シィクワシャー」よりも多い。2番目に多いフラボノイドはナリルチンで、同じく「新姫」(184μg/100mg乾物重)で最も多いが、「シィクワシャー」には含まれていない(図2)。
4.
他のカンキツ類に多く含まれるナリンギン、ネオヘスペリジン、ナツダイダインのフラボノイドは検出できない。
成果の活用面・留意点 1.
「新姫」に機能性成分であるヘスペリジンやノビレチンが多く果皮色の赤味が強いこと、「タチバナ」に同じくタンゲレチンが多く香りが良いことを利用した商材開発が可能である。
2.
「新姫」の着果性は比較的良いが、やや隔年結果性がある。「タチバナ」は小果で着果数が少なくやや収量性が低い。
図表1 217300-1.gif
図表2 217300-2.gif
図表3 217300-3.gif
カテゴリ 機能性成分 品種 その他のかんきつ

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