タイトル | イチゴ「とちおとめ」の親株をプランター植えするポット育苗の採苗法 |
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担当機関 | 愛知農総試 |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
齋藤弥生子 今川正弘 矢部和則 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 親株をプランターに植付け、ランナー子株を黒ポリポットで受けるポット育苗において、プランター当たりの親株植付け本数は4株とし、5月初旬からランナー出しを行うと、生産性の高い第2、3子株の親株床単位面積当たりの採苗数が最も多くなる。 |
キーワード | イチゴ、ポット育苗法 |
背景・ねらい | 愛知県では「とちおとめ」の普及に伴い、従来の仮植育苗に代わり、親株をプランターに定植して、ランナー子株を7.5cm黒ポリポットで受けるポット育苗法が普及しつつある。そこで、生産性の高い第2、3子株の親株床単位面積当たり採苗数を向上させるため、親株の栽植本数及びランナー出し時期を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 発泡スチロール製プランター(商品名ドリームボックスRn-175×30×14cm)への親株の植付け本数は、2~4株では通常定植苗として用いる第2、3子株が1親株当たり15~16株採苗できる(図1)。 2. 親株床単位面積当たり採苗数は、親株植付け本数4株が最も優れ、第2~3子株を43.4株/m図1)。 3. 親株からのランナー出し時期は、5月1日から行うと採苗数は親株当たり17.7株で最も優れている(図2)。 4. 本採苗法の苗を短日夜冷処理すると、第2子株の総収量は仮植育苗と同等で、販売単価が高い11~2月の収量が多い。第3子株は、仮植育苗に比べ、総収量が多くなる(図3)。 5. 以上より、プランターの親株植付け本数を4株とし、ランナー出しを5月1日から実施する本採苗法では、収量性の高い第2~3子株の採苗数が多く得られる(図4)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 本採苗法は、9月上中旬定植の作型に適する。 2. 本採苗法では、土壌病害を回避するため、地面シートなどを用い土壌から隔離して栽培する方策を講じる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 育苗 いちご 栽培技術 |