昇降式防霜ファンの俯角と茶株面の葉温上昇効果

タイトル 昇降式防霜ファンの俯角と茶株面の葉温上昇効果
担当機関 静岡茶試
研究期間 2003~2003
研究担当者 中野敬之
発行年度 2003
要約 地上3mの高さから送風する昇降式防霜ファンの利用については、俯角をこれまでの標準設定であった10度から15~20度に修正すると、葉温の上昇範囲が広がる。
キーワード チャ、凍霜害、送風法、防霜ファン
背景・ねらい 防霜時期以外は樹冠面より下に収納できる昇降式防霜ファンは、コストと強度的な問題により、上昇時の高さ約3mが限界である。これまでの研究では、地上3mの低位置からの送風は、地上7mよりも防霜効果が劣ることが指摘されているので、その原因を解明する。
成果の内容・特徴 1.
慣行の地上7mでファンを稼働すると、図1-Aに示される範囲で茶株面葉温の上昇が起こる。風が直接当たっていない場所では葉温の上昇は起こらない。
2.
地上3mファンを標準設定の俯角10度で送風すると、図1-Bに示されるように地上7mファンよりも葉温が上昇する範囲が狭くなる。
3.
ファンの俯角を15度(図1-C)、20度(図1-D)に下げると、葉温の上昇範囲は10度よりも広くなる。
4.
俯角を標準の10度で設定した地上3mの昇降式防霜ファンは、ほとんどの風が茶園上空を通過し、茶株面に直接当たる風が少ないので、葉温上昇範囲が狭まると考えられる。したがって、昇降式防霜ファンの俯角の設定を15~20度に修正する必要がある。
成果の活用面・留意点 1.
昇降式防霜ファンの俯角を下げて送風すると、強風による損傷芽の増加が懸念される。別の研究結果では、摘採期間近の送風は損傷芽を増加させるが、製造した荒茶に欠陥は認められていない。
2.
本成果の適用範囲は平坦地茶園のみで、傾斜地茶園での葉温上昇効果は不明である。
3.
一部では、俯角を十分に下げられない機種が販売されている。そのような場合は、メーカーによる回収、改善が必要である。
図表1 217355-1.jpg
カテゴリ 傾斜地 コスト

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