トマトハイワイヤー誘引の特性

タイトル トマトハイワイヤー誘引の特性
担当機関 栃木農試
研究期間 2000~2004
研究担当者 羽石重忠
石原良行
発行年度 2003
要約 トマトの地上3.0mのハイワイヤー誘引は、地上1.8mの慣行誘引に比べて受光体勢が優れ、糖度が高く空どう果が少ないなど品質が向上し、促成長期どり栽培では、加えて果実の小玉化が軽減される。また、収穫・摘葉作業が立ち姿勢となり省力・軽作業化が図られる。
キーワード トマト、ハイワイヤー誘引、受光体勢、作業姿勢
背景・ねらい 近年、トマト栽培で新設される施設は、作業環境快適化のため高軒高タイプが増加しているが、施設内環境を有効に活用した栽培法が確立されていない。そこで、高軒高温室を有効に活用した省力、快適な栽培方法を確立するため、ハイワイヤー誘引の特性を解明する。
成果の内容・特徴 1.
地上3.0mに設置した誘引線によるつる下ろし誘引(以下、ハイワイヤー誘引)は収穫花房まで直立状態となるため、地上1.8mの誘引線によるつる下ろし誘引(以下、慣行誘引)に比べて受光体勢が優れる(図1)。
2.
収穫時の作業姿勢は慣行誘引では足腰を深く曲げた状態が多いが、ハイワイヤー誘引では立ち姿勢が多いため作業姿勢が改善される(図2)。このため、収穫作業、摘葉作業の能率は慣行誘引よりも向上する(図3)。
3.
9月播種の促成栽培では収量は慣行誘引と大差ないが、空どう果の発生が少なく糖度がやや高く果実品質が向上する(表1)。また、7月播種の促成長期どり栽培では品質向上のほか、1果重、収量が向上し、特に2~3月では1果重は慣行誘引より約30%増加する(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
ハイワイヤー誘引では誘引作業やつる下ろし作業が高所となるため高所作業台車を用いる。
2.
ハイワイヤー誘引による品質、果実肥大等の効果は品種、作型等により異なるので、栽培条件を考慮する(本試験では品種はハウス桃太郎を用いクリプトモス培地によるかけ流し式養液栽培)。
図表1 217406-1.gif
図表2 217406-2.gif
図表3 217406-3.gif
図表4 217406-4.gif
図表5 217406-5.gif
カテゴリ くり 栽培条件 トマト 播種 品種 養液栽培

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