タイトル | ハーベスター収穫に適した晩生エダマメの草姿改善法 |
---|---|
担当機関 | 新潟農総研 |
研究期間 | 1999~2003 |
研究担当者 |
羽田野 一栄 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 晩生エダマメ栽培において、晩播と密播することで主茎や分枝の生育を抑制でき、収穫機に適した草姿改善ができるとともに一定の収量確保ができる。 |
キーワード | エダマメ、晩播、密播、草姿改善 |
背景・ねらい | ほ場で莢のみを収穫する高能率のエダマメ収穫機が実用化されているが、晩生品種では草勢が旺盛で草姿が大型かつ分枝が強いためにロスが多い。収穫機の改良にも限界があるので栽培法の改善により草姿改善をはかり収穫率の向上を図る。 |
成果の内容・特徴 | 1 通常の播種適期よりも大幅に播種期を遅くし密播することにより適正な着莢位置を確保しつつ主茎長や分枝の大幅な抑制が可能であり、ハーベスター収穫に適した草姿改善ができる。15日~.30日程度の晩播と密播では特に分枝の抑制が顕著であり、40日程度の晩播と密播では主茎長も大幅に抑制できる(表1)。 2 この栽培法により収穫期については15日~30日程度の晩播で4日、40日程度の晩播では1~2週間の遅れである。なお、晩播の限界は7/下旬で、これより遅いとアントシアン多発など品質低下が著しい(表2、3)。 3 収量性については、草勢が旺盛で倒伏防止対策が必要な播種期の収量に比べて劣る傾向がみられるが、晩播と密播により倒伏防止の誘引が不要で効率的な機械収穫が可能であるとともに一定の収量確保が可能である (表3)。 4 ハーベスターによる莢の回収率は目標の90%程度が確保できる(図1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1 検討品種は「肴豆」(本県在来の晩生種)で、直まき栽培である。 2 試験結果は地力のあるほ場での成績である。晩播程度については畑の地力や草姿改善目標に応じて判断する。 3 条間80~90センチの1条まき。播種密度は株間18センチの2粒まきまたは26センチの2粒まき程度の密播とするが、砕土の良否などによる発芽率を考慮してきめる。 4 土寄せは慣行と同様に2回とするが、最終土寄せ後のうねの高さはハーベスターの走行性に配慮して20センチ程度とする。施肥などは慣行によるが、晩播にともない害虫被害をうけやすい傾向があるので適期防除を励行する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 えだまめ 害虫 収穫機 施肥 播種 品種 防除 |