3種類の市販サルモネラ不活化ワクチンの野外応用成績

タイトル 3種類の市販サルモネラ不活化ワクチンの野外応用成績
担当機関 千葉畜総研
研究期間 2001~2006
研究担当者 村野多可子
発行年度 2004
要約 市販されている3種類のサルモネラ(SE)不活化ワクチンを採卵鶏に応用したところ、ワクチン接種による副反応と盲腸におけるSE定着軽減効果は相反する傾向がみられる。
キーワード 副反応、SE、定着軽減効果、ワクチン、採卵鶏
背景・ねらい 鶏卵のサルモネラ(SE)汚染は公衆衛生上大きな問題として取り上げられ、ここ数年、数社からSE不活化ワクチンが市販されている。市販されているワクチンは、アジュバントが油性(OEV)とアルミニュウムゲル(KV)の2種があり、接種回数、接種部位なども異なる。これらから、市販されている3種類のワクチンを用い、接種後の副反応、腸管における定着軽減効果などについて調査を実施し、農場におけるSE不活化ワクチン選択時の参考に寄与することを目的とする。
成果の内容・特徴 OEVのA、BとKVのCを用いた。Aを肩部皮下に2回接種(A群)、Bを肩部皮下に1回接種(B群)、Cを脚部筋肉内に2回接種(C群)とし、無接種の対照群の4群を設けた。
1.
接種後の体重はA群、B群が明らか(p<0.05)に対照群より劣り、その傾向はA群の方が強いが、C群では対照群と差がみられない(図1)。飼料摂取量の低下はA群で最も顕著にみられる。
初期産卵の低下もA群で最も顕著にみられる(図2)が、以降の産卵性に群による差はみられない。
2.
SE攻撃試験は2回実施した。1回目の試験では、A群の盲腸内容物、肝臓からの分離菌数がC群、対照群と比べて明らかに低い値を示し(p<0.05)、ついでB群が少ない値を示したものの差はみられない(表1)。2回目の試験ではA群の盲腸内容物、肝臓、脾臓、B群の盲腸内容物、脾臓からの分離菌数が対照群より明らかに低い値を示す(p<0.05)が、C群は対照群と差はみられない(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
今回調査に用いた3種類のSE不活化ワクチンは一長一短があるため、ワクチンの使用にあたっては、個々の農場に適したものを選択するのが望ましい。
2.
SEワクチンを接種しても完全なSE防御は困難なため、日常の衛生管理は重要である。
図表1 217605-1.gif
図表2 217605-2.gif
図表3 217605-3.gif
図表4 217605-4.gif
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