牛舎ベッドの敷料中の大腸菌群数の推移と戻し堆肥の利用

タイトル 牛舎ベッドの敷料中の大腸菌群数の推移と戻し堆肥の利用
担当機関 茨城畜セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 井上雅美
羽成 勤
吉尾卓宏
相沢博美
発行年度 2004
要約 良く腐熟した堆肥中での大腸菌群の増殖は、オガクズ中よりも抑えられる。戻し堆肥として牛舎のベッド敷料に使用した場合、敷料中の大腸菌群数はオガクズを使用した場合よりも少なくなり、すでに良質な堆肥生産を行っている農家ではオガクズ購入のコストが抑えられる。
キーワード フリーストール牛舎、戻し堆肥、大腸菌群数、家畜ふん尿
背景・ねらい 牛舎内の敷料はオガクズ等の高騰により、種々の代替品が検討されている。また、フリーストール牛舎では、乳房炎の発生事例が多くなることが報告されており衛生状態の悪化が懸念されている。こうしたことから一部の農家では堆肥を敷料として牛舎のベッドや通路に戻し利用することが行われている。そこで、堆肥を敷料として使用した場合の衛生状態を大腸菌群を指標として調査し、オガクズ等の代替敷料としての可能性を検討する。
成果の内容・特徴 1.
牛ふん500g(含水率85%、大腸菌群数3.0×10図1)。
2.
畜産センターのフリーストール牛舎のベッド敷料としてオガクズと戻し堆肥、山砂を使った試験では、8日後から大腸菌群数の差が大きくなり、オガクズ区で最大3.6×103)。
3.
水分60%程度の良質な堆肥を生産している農家で、100頭規模の牛舎のベッドに必要となる量の戻し堆肥を乾燥するコストを試算すると、1頭1日当たり約59円となりオガクズを購入したときの1頭1日当たりの費用75円(0.5m表1)。
成果の活用面・留意点 1.
堆肥を敷料として戻し利用する場合、衛生的な観点から発酵温度が十分に上がった堆肥(60℃以上が良い)を用いる。
2.
戻し堆肥の敷料利用後に堆肥化する場合には、戻し堆肥の含水率を40%程度にまで下げて後段の堆肥化処理量を抑える必要がある。ただし、戻し堆肥を40%程度に乾燥調製した場合であっても、オガクズ(含水率20%程度)による水分調整の場合に比較して後段の堆肥化処理量は増加する。また戻し堆肥の含水率が30%を下回ると粉塵の発生等ハンドリングに問題が生じる。
3.
戻し堆肥の敷料利用を採用した場合、堆肥の塩類濃度が高くなるため、堆肥の肥料利用に際しては施肥設計の見直しが必要である。
図表1 217650-1.gif
図表2 217650-2.gif
図表3 217650-3.jpg
図表4 217650-4.gif
カテゴリ 肥料 乾燥 コスト 施肥

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