タイトル | 球根冷蔵促成によるラナンキュラスの冬期花壇利用 |
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担当機関 | 埼玉農総研 |
研究期間 | 1998~2001 |
研究担当者 |
高山智子 |
発行年度 | 2004 |
要約 | ラナンキュラスは、球根を低温処理して年内に開花させると、耐寒性が強いことから、冬期屋外でも1株から多数の花が連続して開花し、長期間観賞できる。新たな秋冬期の花壇用苗物として利用できる。 |
キーワード | ラナンキュラス、低温処理、促成栽培、花壇苗 |
背景・ねらい | ラナンキュラスは主に早春の鉢花として流通している。しかし、耐寒性が優れることから、冬期の花壇用草花として新たな需要が期待できる。そこで、年内開花を可能とする球根の低温処理方法および冬期屋外で観賞した場合の生育状況を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 球根を、8月中旬から5℃の温度で5~6週間低温処理し、9月下旬に定植、11月上旬に保温し、中旬から最低夜温7℃設定で管理すれば、11月中下旬からの出荷が可能となる(表1、図1)。 2. 12月上旬に開花株をプランターに定植し、屋外で栽培すると、雨除けの有無にかかわらず、1つの花が1ヶ月以上花持ちする(表2)。さらに、1月下旬に屋外の花壇に寄せ植えした株は、4月以降まで連続して蕾が上がり、長期に渡る観賞が可能である(観察・写真参照)。このことから、ラナンキュラスは、秋冬期の花壇苗として利用可能である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 低温処理中の球根腐敗を防止するため、球根は掘り上げ後、十分乾燥させたものを用いる。 2. 低温処理前の萌芽処理では、球根の吸水程度等により、芽の伸長に差があるので、必ず芽の長さが3~5mm程度になった事を確認してから、低温処理を開始する。 高温期の萌芽処理は、涼温下で吸水させるか、あるいは芽の部分のみ浸水し、高温下での急激な吸水を避ける。 3. 定植後は涼温管理に努め、茎葉の徒長を抑える。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 乾燥 栽培技術 出荷調整 耐寒性 ラナンキュラス |