秋系スプレーギク新品種「愛知7号」、「愛知8号」の育成

タイトル 秋系スプレーギク新品種「愛知7号」、「愛知8号」の育成
担当機関 愛知農総試
研究期間 1987~2004
研究担当者 奥村義秀
加藤俊博
酒井広蔵
小久保恭明
森岡公一
石川高史
大石一史
長谷川徹
堀田真紀子
発行年度 2004
要約 秋系スプレーギクの新品種「愛知7号」、「愛知8号」を育成した。「愛知7号」は白色、さじ状の立弁を有し、茎及び花首の伸長性が高い。「愛知8号」は白-赤紫色の覆輪で、半八重咲きである。
キーワード スプレーギク、新品種、愛知7号、愛知8号
背景・ねらい 本県は全国有数のスプレーギク産地であるが、近年は販売価格の低迷が続き、生産者からは高い商品性を持ったオリジナル品種の育成が要望されている。そこで、新規性のある花型、花色を有し、商品性の高いスプレーギク新品種を育成する。
成果の内容・特徴 1.
育成経過
「愛知7号」は、2000年に多花性、雄性不稔の黄色品種「シリウス」を種子親、さじ弁で白色の県育成系統99-SH-02を花粉親とした交配を行い、20個体の実生から選抜、育成された品種である。「愛知8号」は、2000年に早生性、多花性、雄性不稔のピンク色品種「リバティー」を種子親、白-赤紫色覆輪の県育成系統99-SH-03を花粉親とした交配を行い、300個体の実生から選抜、育成された品種である(表1)。
2.
品種の特性
(1)
「愛知7号」
到花週数は7.5週で「セイプリンス」よりも0.5週遅い。茎長及び花首長は「セイプリンス」よりも長く、二次側蕾の発生は少ない(表2)。花弁は白色、さじ状の立弁で一重咲きである。花弁の開きが遅いため、上位花と下位花が比較的揃う。花粉の発生は少なく、花房は円錐形で整う(図1)。
(2)
「愛知8号」
到花週数は「リバティー」と同じ7.0週である。「リバティー」よりも二次側蕾の発生が少なく、葉長は短い。舌状花の重ねは半八重である(表2)。花弁は白-赤紫色の覆輪である。雄性不稔で花粉を発生せず、花房はやや開いた円筒形で整う(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
両品種共に高温期には開花遅延することから、10月から6月の開花作型が適する。
2.
「愛知7号」は白さび病にやや弱いため、定期的な防除が必要である。
3.
品種登録出願しており、栽培には愛知県との許諾契約が必要である。
図表1 217698-1.gif
図表2 217698-2.gif
図表3 217698-3.jpg
図表4 217698-4.jpg
カテゴリ 病害虫 きく 新品種 品種 防除

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