タイトル | 建設発生木材リサイクル資材「植生マット」の屋上緑化における利用 |
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担当機関 | 神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 | 2002~2004 |
研究担当者 |
相原朋之 原康明 菊池雅史(明治大) 菊池武志(日東化工) 西本忠弘(日東化工) |
発行年度 | 2004 |
要約 | 建設発生木材を加工した「植生マット」についてヒメイワダレソウを用い被覆資材としての利用の可能性を検討したところ、植生マット上の接地部分から発根し、良好な被覆面を形成するため、屋上緑化に活用できる。 |
キーワード | 緑化植物、ヒメイワダレソウ、屋上緑化、リサイクル |
背景・ねらい | 建設リサイクル法の施行に伴い建設廃棄物のリサイクルが義務づけられ、再生資材の利用方法の拡大が求められている。建設発生木材をチップ化した後ボード状に加工した資材(以下「植生マット」とする)の屋上緑化場面における利用の可能性を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 建築物の解体に伴い発生する木くずをチップ化した後、ボード状に加工した「植生マット」の特徴を表1に示す。 2. 圃場に植栽したヒメイワダレソウ(マット苗)周囲を植生マット(タイプ1)で囲うと植栽4ヶ月後に被覆倍率が6.5倍になりレンガで囲った場合の3.9倍に対して大きく勝る(表2)。また、匍匐枝の各節から植生マットへ根が伸長し、同心円上の美しい被覆面を形成する(図1)。 3. 屋上緑化用植栽升に別の2タイプの植生マット(タイプ2及び3、表1)とヒメイワダレソウ(マット苗)を交互に敷設すると設置6ヶ月後に、植生マット上に被覆が広がり、タイプ2は47%、タイプ3は36%が被覆される(表3)。植生マットを敷設しない場合の65%には劣るが、景観上の問題は無く(図2)、雑草の侵入も見られない。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 植生マットは屋上緑化や建物周辺植え込み升等において抑草資材とエクステリアを兼ねた資材として匍匐性植物との組み合わせ利用ができる。 2. 原材料となる建設発生木材中に含まれる可能性がある五酸化二ヒ素、三酸化クロム及び酸化銅については明治大学他共同研究機関において調査・研究中である。 3. 施工後の管理は施工時に灌水を行い以降は天水のみによる。施肥は行っていない。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
カテゴリ | 病害虫 馬 加工 雑草 施肥 |