タイトル | 栽植法改善によるサトイモ‘土垂(どだれ)’の上物収量向上技術 |
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担当機関 | 埼玉農総研 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
岩崎泰史 岡安 正 |
発行年度 | 2004 |
要約 | サトイモ‘土垂’の表層腐植質黒ボク土での栽培において、畝間120cm、株間40cm、200株/aの密植とし、種芋の大きさ別に80~100gの種芋は芽の位置を地表から15cm程度、20~40gでは10cm程度に定植することで、形状、肥大に優れた上物収量が増加する。 |
キーワード | サトイモ、畝間、株間、植付け深さ、上物収量 |
背景・ねらい | 埼玉県では入間地域の火山灰土壌地帯を中心にサトイモが特産野菜として栽培されているが、近年、輸入サトイモの増加等による価格低迷から、産地では価格の高い上物収量を高める技術の確立が要望されている。そこで、形状、肥大に優れたL規格以上の上物収量を高める栽培法を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1. サトイモ‘土垂’は、3月28日定植マルチ栽培の場合、収量の主体となる孫芋は7月上旬~9月上旬に分化し、以降、降霜前の11月上旬頃まで肥大する(図1)。 2. a当たり160(粗植)~200株(密植)の栽植密度では総芋収量の差はほとんど無いが、肥大の良い上物収量は、密植とし、畝間を120cmと広く、株間を40cmと狭くする栽植方法で増加する(図2)。 3. 種芋の植付け深さは、80~100gの種芋では頂芽の位置が地表から15cm程度、20~40gの場合は地表から深さ10cm程度になるように定植することで、肥大の良い上物収量が増加する(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 最適栽植密度は品種、系統により異なることが想定される。 2. 試験は埼玉県内の表層腐植質黒ボク土でのデータであり、土質による違いは未検討である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 栽培技術 さといも 収量向上 品種 |