タイトル | スルホニルウレア系除草剤抵抗性コナギに有効な「一発処理剤」の確認 |
---|---|
担当機関 | 茨城農研 |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
寺沼直美 河野愛子 泉澤 直 鈴木正明 |
発行年度 | 2004 |
要約 | スルホニルウレア系除草剤抵抗性コナギに対し有効な「一発処理剤」は、「ベンゾビシクロン」、「ブロモブチド」などを含む剤である。 |
キーワード | スルホニルウレア、除草剤、抵抗性、水田雑草、コナギ、一発処理剤 |
背景・ねらい | 近年、茨城県内全域でスルホニルウレア系除草剤抵抗性水田雑草が多発しており、徐々に拡大している。 特にコナギは地域内での面的な拡大が見られ、水稲の生育収量に大きな影響を及ぼす。また、除草効果の高い「一発処理剤」が明確にされていない。 そこで、現場からの要望が高く省力的な「一発処理剤」について、効果の高い剤を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. スルホニルウレア系除草剤抵抗性コナギ多発圃場において、「ベンゾビシクロン」、「ブロモブチド」などを含む「一発処理剤」を移植後10日目までに処理すると、処理50日目において、コナギの残草本数は平方メートル当たり20本未満、生体重は無処理区の1%未満、生育量は「線形葉」4.0葉展開期未満となり、初期剤と中期剤による体系処理と同等の効果を示す(表1)。 2. 除草剤処理時のコナギの葉齢が大きくなると、処理50日目における残草量が増加する傾向にある。 また同様に、生育量が大きくなる傾向にあり、笹状葉展開期やハート型葉展開期に達する場合がある(表1網掛け部分)。 3. 「コナギに有効な非スルホニルウレア系成分」(表1で下線を引いた成分)が一つしか含まれていない剤の場合は、生育ステージが無処理区と同等の「ハート型葉」展開期に達する場合がある。また、残草本数が高まる場合がある(表1網掛け部分)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. コナギ発生量の約80%程度がスルホニルウレア系成分に抵抗性であると検定により確認されている現地圃場(茨城県境町。02年5月2日移植、03年5月3日移植、植代は移植2日前、入水開始は植え代の4日前。)における結果である。 |
図表1 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 雑草 除草 除草剤 水田 抵抗性 |