タイトル | Web上で利用できる土壌診断・堆肥流通支援システム |
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担当機関 | 三重科技セ |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
安田典夫 原 正之 出岡裕哉 村上圭一 |
発行年度 | 2004 |
要約 | 本システムは、ホストコンピュータと県内関係者をWebで連結することにより、土壌および堆肥情報を共有でき行政機関でも活用できる。また、Web上で利用者が土壌診断を行い、堆肥を利用した場合の三要素施用量をシミュレーションできる。 |
キーワード | Web、土壌診断、家畜ふん、堆肥流通支援 |
背景・ねらい | 環境保全型農業を推進するうえで家畜ふん等の堆肥を利用した土づくりは重要であるにもかかわらず、耕畜連携の不備により必ずしも有効に還元されていない現状にある。 最近、家畜排せつ物処理法が施行され、堆きゅう肥の利用・促進が求められている。 そこで、土壌診断情報と堆肥情報を組み合わせて土壌の特性を活かし、堆肥の肥効率から必要な三要素施用量を計算し、容易にシミュレーションできる「土壌診断・堆肥流通支援システム」を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 開発したシステムは、土壌診断データ入力および堆肥情報のデータベース部とWeb運用部とからなり、土壌診断結果と処方せん作成機能、データ管理機能などを有する。本システムは、ホストコンピュータと県内の関係機関をWebで連結することにより、土壌および堆肥情報を共有化することができる。また、利用者である耕種農家は自宅からWebシステムを利用し、迅速に情報の提供を受けることができる(図1)。 2. 本システムには、家畜ふん堆肥を全県的に登録した。登録されている堆肥については地域別にその所在、畜種、原料、主たる副資材、堆肥化期間、全窒素・リン酸などの化学的成分の他、肥効率等が記載されている(図2)。 3. 利用者は、土壌診断結果に基づき土壌診断データを入力、登録することでシステムが利用可能となる。土壌診断結果は、栽培作物を選択することで自動表示される(図3)。 4. 家畜ふん堆肥の施用量は、作目毎の県施肥基準に基づき、家畜ふん堆肥の全窒素含量に代替率、肥効率を考慮して決定される。肥効率は、これまでに報告されている数値を用いる。利用者は、堆肥による全窒素施用量の代替率を選択することで、施肥基準に基づいた施用量をシミュレーションし、基肥に必要な施用量と過不足な三要素施用量を表示出力する。リン酸、カリウムが過剰施用される場合、再計算表示が出力される(図4)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. Webシステムが利用できる環境であれば、誰でも検索利用が可能であるが、個人情報保護の関係から、システム利用者はユーザー登録手続きが必要である。 2. 本システムは、2004年9月から運用を開始した。URLはhttp://www.ptwm.jp/unchi-mieである。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 土づくり 施肥 データ管理 データベース 土壌診断 |