土壌モニタリングアンケート調査による施肥及び堆肥施用の実態

タイトル 土壌モニタリングアンケート調査による施肥及び堆肥施用の実態
担当機関 千葉農総研
研究期間 1999~2003
研究担当者 八槇 敦
安西徹郎
篠田正彦
家壽多正樹
森 孝夫
牛尾進吾
斉藤研二
田中智子
発行年度 2004
要約 千葉県では、施肥窒素量(10a当たり)は水稲が5.8kg、カンショが0.8kg、施設果菜が23kgであり、施用堆肥量(10a当たり)はそれぞれ3kg、344kg、1,646kgである。農地に対する年間の窒素投入量は、施肥で11,200t、堆肥で5,800tと推定される。
キーワード
背景・ねらい 環境保全型農業の推進や未利用資源の利用促進の計画立案に際しては、施肥と堆肥施用の実態を捉えておくことが重要である。そこで、県内の主要な土壌や産地を対象としたアンケート調査結果から、土壌管理の実態を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
376地点を対象に1999~2003年に実施したアンケート調査の回答数は323(88%)、適正に記載され解析に利用できたものは293(80%)である。
2.
水稲では、「コシヒカリ」の施肥窒素量(10a当たり)は平均で5.4kg、「ふさおとめ」は7.4kgである(表1)。ケイ酸資材及び堆肥は91点中2地点で利用され、作付回数当たりの平均施用量(10a当たり)はいずれも3kgであり、77%の農家が稲ワラをすき込んでいる。
3.
カンショの施肥窒素量は0.8kg、施用堆肥量(10a当たり)は344kgである。露地野菜では、窒素量は果菜19kg、葉菜20kg、根菜13kgで、堆肥量はそれぞれ735kg、855kg、614kgである。施設野菜では、窒素量は果菜23kg、葉菜22kg、堆肥量はそれぞれ1,646kgと917kgである。ナシ園の窒素量は32kg、堆肥量は1,601kgである。
4.
平成14年度の農林水産統計及び青果物出荷統計の作付面積から試算すると、千葉県では、施肥及び堆肥による農地に対する年間窒素投入量は、水稲が3.6千t、畑作物が0.8千t、露地野菜が7.1千t、施設野菜(露地を含む)が4.0千t、果樹が1.2千t、施設花きが0.3千tである(表2)。作物合計の(飼料作を除く)年間窒素投入量は、施肥で11,200t、堆肥で5,800tと推定される。
成果の活用面・留意点 施肥量、作付回数当たりの施用堆肥量、年間の作付回数を明らかにしたので、統計資料を利用して、市町村別や産地別などの養分投入量の算出が可能であり、リサイクル計画立案の上での基礎資料として利用できる。
図表1 217856-1.gif
図表2 217856-2.gif
カテゴリ かんしょ 出荷調整 水稲 施肥 未利用資源 モニタリング

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