タイトル | 黒ボク土におけるニホンナシ新品種「あきづき」の収穫始期判定法 |
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担当機関 | 茨城農総セ園研 |
研究期間 | 2002~2005 |
研究担当者 |
多比良和生 佐久間文雄 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 満開後33日間の平均気温と満開日から収穫始期までの日数の間には、相関関係が認められ、収穫始期は満開後33日間の平均気温から予測できる。予測日を基に澱粉反応値2.0以下、糖度12%以上、地色4.0を目安に収穫始期を決定する。 |
キーワード | ニホンナシ、あきづき、収穫始期、収穫予測、黒ボク土 |
背景・ねらい | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所で育成されたニホンナシ新品種「あきづき」は、9月中旬~10月上旬に収穫となる食味良好な赤ナシで、年次によりみつ症が多発する「豊水」や果実品質(特に肉質の硬さなど)に難のある「新高」にかえて普及が期待される。「あきづき」は果肉の成熟よりも早く果色が赤褐色に変化する傾向があるため、収穫始期の判定法について開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 新品種「あきづき」の収穫期は、茨城園研(岩間町、淡色黒ボク土)で9月中旬~10月上旬であり、「豊水」と6日程度、「新高」と11日程度重なる(表1)。 2. 満開後33日間の平均気温(x)と満開日から収穫始期までの日数(y)の間には、y=-6.23x+245.1の負の相関関係が認められ、収穫始期は満開後33日間の平均気温から予測できる(図1)。 3. 予測式から求めた収穫始期を基準日として澱粉反応値の変化は、年次に関係なく同様な変化を示す。収穫始期の平均澱粉反応値は、1.6である(図2)。 4. 予測日を基に澱粉反応2.0以下、糖度12%以上、ニホンナシ地色用カラーチャート4.0を収穫始期の目安として収穫する(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 「あきづき」は、果肉の成熟よりも早く果色が赤褐色に変化する傾向があるため、予測日を基に澱粉反応、糖度、地色などから総合的に収穫始期を判定する。 2. この成果は黒ボク土で栽培する「あきづき」で活用する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | カラー 収穫予測 新品種 日本なし 良食味 |