タイトル | スズランエリカのクリスマスツリー仕立て |
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担当機関 | 山梨総農試 |
研究期間 | 2002~2005 |
研究担当者 |
外川高雄 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 1年生の良苗および2年生以上の株を円錐形に仕立てることにより開花が約2週間促進する。花芽を肉眼で確認後、最低温度を18℃に管理することで11月下旬から出荷できる。花着きは夏期標高800m以上の露地で栽培することにより向上し、花が雪を連想させる小さなクリスマスツリーに仕立てることができる。 |
キーワード | スズランエリカ、開花促進、クリスマスツリー仕立て |
背景・ねらい | スズランエリカは、富士北麓の鉢花生産者に導入されて約10年が経過し、早春の基幹品目として定着しつつある。しかし鉢花市況の低迷から、開花の前進化や新しい商材としての開発が望まれていた。そこで、主幹を1本に仕立てて樹型を円錐形に整える方法、開花を促進させる方法および花着きを向上させる方法について明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 出荷する当年の4月に主幹に支柱を立て、円錐形に整枝するクリスマスツリー仕立てでは慣行仕立てに比べ約2週間早い、12月中旬頃から開花する(表1)。 2. クリスマスツリー仕立てには、1年生の良苗および2年生以上の株を使用する(表1、2)。 3. 花芽を肉眼で確認できるようになったら18℃に昇温すると、約20日程度開花を早めることができる(表3)。 4. 7月から9月にかけては標高800m以上の露地ほ場で管理することにより、枝の徒長を抑え花着きを良くしツリー樹形を維持することができる(表4、5)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 用土や用水は酸性が望ましく、中性に近づくと葉色が黄化し生育不良となる。用土は、赤玉土・鹿沼土・バーミキュライト・黒曜石パーライト・ピートモスの容積比等量混合とする。 2. 育成中の冬期の夜温を10℃に維持する。 3. 鉢上げ1ヶ月経過後、45日間隔で緩効性肥料(10-10-10)を用土1リットル当たり2g施す。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
図表6 | ![]() |
カテゴリ | 肥料 くり 出荷調整 |