スプレーカーネーション新品種「カーネ愛知2号」の育成

タイトル スプレーカーネーション新品種「カーネ愛知2号」の育成
担当機関 愛知農総試
研究期間 2000~2005
研究担当者 加藤俊博
酒井広蔵
森岡公一
二村幹雄
堀田真紀子
発行年度 2005
要約 花弁地色が鮮やかな紫ピンクで、ピンク白の縁取りが入る、華やかな雰囲気の「カーネ愛知2号」を育成した。花形は中輪の八重咲きで、スプレーフォーメーションが整っている。茎は強度があり伸長性に優れるので、上位階級比率の高い切り花が得られる。
キーワード カーネーション、八重咲き、新品種、茎伸長性、カーネ愛知2号
背景・ねらい カーネーションは種苗コストが高く、しかも切り花価格が低迷を続けているため、生産者からは普及性の高い本県独自のオリジナル品種を望む声が強く上がっている。そこで、普及性の高い花色で、切り花秀品率も高く、高収益生産が可能となる品種を育成する。

成果の内容・特徴 1.
育成経過
2000年に、強健で栽培が容易な品種「エアーズロック(カーネ愛知1号)」を種子親、鮮やかな薄桃色花の当場系統「99sp367-11」を花粉親とした交配を行った。以後、選抜と特性の調査を継続して、2003年に三次選抜および現地試作を行い、2004年に現地における拡大展示を行った。その結果、「カーネ愛知2号」が実用品種として有望と判断し、2005年に育成を完了した(図1)。
2.
品種の特性
(1)
開花の早晩は、「バーバラ」よりもやや遅く、中晩生である(表1)。
(2)
側芽の発生が少なく必要以上につかない。したがって、草姿が優れ、芽かき作業の労力を省くことができる(表1)。
(3)
花弁の地色は鮮やかな紫ピンクで、ピンク白の縁取りが入る、華やかな雰囲気の花色である(図2)。
(4)
花形は、「バーバラ」に似た中輪タイプで、スプレーフォーメーションは「バーバラ」よりも整っている(図2)。
(5)
茎は十分な強度があり伸長性に優れるので、上位階級比率の高い切り花が得られる(表1、2)。

成果の活用面・留意点 1.
6月下旬定植では一番花の本格的な収穫は12月となる。6月までの収穫が可能である。
2.
品種登録出願をしており、栽培には愛知県との許諾契約が必要である。
図表1 218041-1.gif
図表2 218041-2.jpg
図表3 218041-3.gif
図表4 218041-4.gif
カテゴリ カーネーション コスト 栽培技術 新品種 ばら 品種

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