タイトル | 輪ギク「神馬」の葉の黒変症は収穫後の的確な水揚げで防止できる |
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担当機関 | 愛知農総試 |
研究期間 | 2004~2005 |
研究担当者 |
和田朋幸 犬伏加恵 加藤俊博 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 白色輪ギク品種「神馬」でシェード栽培時の収穫後に発生する上位葉の黒変症状は、収穫後の水揚げによる影響が大きく、収穫後1時間以内に清潔な水で水揚げし、その後水揚げ貯蔵を行うことで発症を防止できる。 |
キーワード | キク、流通、神馬、シェード栽培、黒変症 |
背景・ねらい | 6、9、10月開花のシェード栽培の白色輪ギク品種「神馬」において、流通段階で上位葉に黒変症状が多発し、産地及び流通サイドで大きな問題となっている。この黒変症状の原因を明らかにして、防止対策を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1. この黒変症状は出荷時にはみられず、流通段階で発生する(図1)。収穫後の水揚げは黒変症の発症に強く影響を及ぼし、収穫後1時間以内に水揚げ処理(一晩))を行い、貯蔵時にも水揚げ処理を行うことで発症が抑制される(図2)。また、水揚げ水は、清潔なものを用いることにより発症が抑制される(データ省略)。 2. 施肥量、追肥時期の違いにより草姿、乾物率、上位葉の糖含量に差が現れるが、発症抑制効果には差はみられない(データ省略)。 3. 収穫から水揚げまでの時間は黒変発症に大きく影響を及ぼし、収穫から水あげ処理までの時間が2時間を超えると黒変発症本数割合は急激に高まり、また水揚げまでの時間が長くなるほど発症程度は高くなる(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 「神馬」以外の白色輪ギクにおいても、給水を阻害する要因を与えることで同様の症状が発生する。そのため、「神馬」以外の品種においても利用のできる成果である。 2. 本成果は全国のキク産地に活用できる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 馬 きく 出荷調整 施肥 品種 |