タイトル | コカブ横縞症の発生要因 |
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担当機関 | 千葉農総研 |
研究期間 | 2001~2004 |
研究担当者 |
高野幸成 福田 寛 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 千葉県のコカブ栽培で夏季に発生しやすい横縞症は、根部肥大期の気温が25℃以上の高温になると多発しやすく、土壌の高pHと乾燥が発生を助長する。 |
背景・ねらい | 千葉県のコカブは周年栽培されており、主産地の柏市及び香取郡東庄町では、コカブの肥大根部にリング状の茶褐色斑点を生じる横縞症(図1)が多発し、商品性を著しく損なっている。本症の発生には年次間差があり、高温乾燥年の夏どり栽培で多発する傾向にあるが、原因や発生要因が不明である。そこで、コカブ横縞症の発生要因を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. コカブ横縞症は、根部肥大期の気温が25℃以上になると多発しやすい(図2)。 2. コカブの夏どり栽培において、土壌pHが高いほど横縞症の発生が多い。しかし、高温期を経過しない作型では、高pH土壌でも発生は極めて少ない(表1)。 3. コカブの夏どり栽培において、横縞症は土壌を湿潤に保つことで軽減でき、土壌の乾燥によって多発する(図3)。また、高温期を経過しない作型では、乾燥条件下でも発生は極めて少ない(データ略)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 本症の発生地での高温期のコカブ栽培に当たっては、土壌の高pHや乾燥を避けるようにする。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | かぶ 乾燥 |