水稲新品種「ちば28号」の好適生育相と基肥窒素施用量

タイトル 水稲新品種「ちば28号」の好適生育相と基肥窒素施用量
担当機関 千葉農総研
研究期間 2003~2005
研究担当者 篠田正彦
小山 豊
発行年度 2005
キーワード 水稲、ちば28号、早期栽培、好適籾数、基肥窒素量
背景・ねらい 気象変動に強く、耐病性に優れた良質・良食味の中生新品種「ちば28号」の2006年からの一般栽培に向け、好適生育相及び安定栽培技術を明らかにする。

成果の内容・特徴 1.
籾数の増加に伴って精玄米重は増加するが、「ちば28号」の特徴である玄米千粒重22.5g以上の大粒及び玄米中タンパク質含有率8%以下の良食味米生産のためには、籾数は35,000粒/m2以下が適正である。また、籾数31,000粒/m2以下では600kg/10aの収量確保は難しいことから、目標収量600~630kg/10aに対応する好適籾数は31,000~35,000/m2である(図1)。
2.
穂数の増加により籾数も増加する(図2)。また、穂数は幼穂形成期の茎数から推定できる(図3)。好適籾数から判断すると、目標穂数は400~450本/m2であり、幼穂形成期の目標茎数は450~550本/m2となる。また、このときの葉色(SPAD値)は、38~42が適当である(データ略)。
3.
目標茎数の確保が可能な基肥窒素量は、壌質土で4~5kg/10aである(図4)。

成果の活用面・留意点 1.
2004年度は、登熟期間が著しく高温多照であり、特殊な多収年であったため、データ解析からは除いた。
2.
得られた成果は、温暖地における4月下旬稚苗移植の早期栽培に適用できる。
3.
砂質土における基肥窒素施用量は5~6kg/10a、粘質土では3~4kg/10aを基本とする。
4.
穂肥は、「コシヒカリ」並みに、窒素及び加里成分3kg/10aを出穂前18日に施用する。
図表1 218116-1.gif
図表2 218116-2.gif
図表3 218116-3.gif
図表4 218116-4.gif
カテゴリ 安定栽培技術 新品種 水稲 良食味

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