| タイトル | 米ぬかの繰り返し施用による玄米カドミウム濃度の低下 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター |
| 研究期間 | 2003~2005 |
| 研究担当者 |
伊藤純雄 高橋 茂 脇門英美 |
| 発行年度 | 2005 |
| 要約 | 米ぬかを繰り返し施用して水稲を湛水栽培することによって、玄米のカドミウム濃度を低下させることができる。 |
| キーワード | ぬか、カドミウム、玄米、繰り返し施用 |
| 背景・ねらい | CODEXによる食品カドミウム(Cd)基準値設定の動きに伴い、玄米のCd濃度を一層低下させる技術が求められている。そこで、ぬかを施用して水稲を栽培することによって、玄米のCd濃度を低下させることが可能かどうか検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. a/5000の30cm深ポットに各地の土壌を5kg程度詰め、基肥及び追肥としてぬかを施用して水稲(品種:キヌヒカリ)を湛水条件下で栽培し、生産される玄米のCd濃度を対照(ぬか無施用湛水栽培)と比較した(表1~3)。 2. ぬかを繰り返し施用することにより、施用区の玄米Cd濃度は対照区より明らかに低下する。低下の程度は土壌や栽培年度によって異なる(表1~3)が、ぬか施用区玄米Cd濃度の3年間全データの平均値は対照の13%だった。 3. ぬか施用区では対照区に比べてEhが平均で80mV低下した(図1)。Cd濃度低下に還元が関与していることが想定されるが、還元の程度との関係やメカニズムについては検討していない。玄米収量は増加あるいは同等程度だった(2003年平均121%、2004年平均114%、2005年98%)。 4. ぬか(あるいは炭酸カルシウム)を出穂期に施用してもCd濃度低下はわずかだった(表2、後期ぬか施用、後期炭カル施用)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. ぬかを施用して通常の水管理で水稲栽培をした農家11例(100~300kg/10a基肥のみ)について作物体を調査した結果では、対照との間にCd濃度に有意差はなく(データ略)一回だけのぬか施用ではCd濃度を低下させる効果は認められない。また圃場試験でぬか200kg/10aを出穂期に施用しても玄米Cdの濃度が平均で対照の88%に低下する程度である(データ略)。 2. 圃場条件や土壌の種類によって効果が異なる可能性があり、実用的な散布量、回数、方法などを圃場条件において調査する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 肥料 水稲 品種 水管理 |
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