名古屋種種鶏の平飼いにおける就巣性発現の特徴

タイトル 名古屋種種鶏の平飼いにおける就巣性発現の特徴
担当機関 愛知農総試
研究期間 2004~2006
研究担当者 中村明弘
恒川豊芳
木野勝敏
野田賢治
内田清政((株)スリーエム)
阿部亀美夫((株)スリーエム)
今泉耕司((株)スリーエム)
発行年度 2006
要約 平飼い飼育の名古屋種種鶏では、産卵ピーク時日齢の1ヶ月後に就巣性の発現がピークを迎え、さらに秋餌付けの方が春餌付けより就巣性発現のピークが高いことから、産卵ピーク時日齢及び餌付け時期は名古屋種の就巣性発現に影響する。
キーワード 名古屋種、種鶏、平飼い飼育、就巣性、産卵ピーク、餌付け時期、気温
背景・ねらい 名古屋種は就巣性が完全に除去されていないため、一旦巣に就いて産んだ卵を温め始めると、長期間に産卵が休止し、鶏卵生産の妨げとなっている。
そこで、本研究では平飼い飼育されている名古屋種種鶏の秋餌付け及び春餌付けの雌鶏群について就巣性発現の実態を調査し、餌付け時期や鶏舎内の気温、日齢との関連について明らかにする。

成果の内容・特徴 1.
秋餌付けの鶏群では、産卵のピークの28週齢から就巣性の発現がみられ、その1ヶ月後の33週齢に就巣性発現率が最も高くなり、38週齢以降は2~4%の範囲で推移する(図1)。
2.
春餌付けの鶏群では、産卵のピーク直前の28週齢から就巣性の発現がみられ、産卵率ピーク(29週齢)の1ヶ月後の35週齢に就巣性発現率が最も高くなり、41週齢以降は2~4%の範囲で推移する(図2)。
3.
餌付け時期により就巣性の発現に差があり、就巣性発現率のピークは秋餌付けの鶏群の方が春餌付けの鶏群に比べて有意に高い(P0.01)(図1、2)。
4.
鶏舎内の気温の変動による就巣性発現率への顕著な影響はみられない(図1、2、3、4)。
5.
鶏舎内の最低気温が23℃、最高気温が30℃を越えると、暑熱ストレスによる産卵率の低下が顕著にみられる(図3、4)。

成果の活用面・留意点 1.
名古屋種を平飼い飼育するふ化場や養鶏場において、飼育管理方法の参考となる。
2.
平飼い飼育下の名古屋種の産卵性を改善するには暑熱対策も重要である。

図表1 218282-1.gif
図表2 218282-2.gif
図表3 218282-3.gif
図表4 218282-4.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる