タイトル | キュウコンベゴニアの新品種育成 |
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担当機関 | 千葉農総研 |
研究期間 | 2003~2006 |
研究担当者 |
関 栄一 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 千葉県の登録品種であるベゴニア「コーラルファンタジー」(濃桃)の葉挿し繁殖株から花色の変異個体を確認し、花色・花型の優れた新品種「クリーミーファンタジー」(淡黄)と「アプリコットファンタジー」(浅橙)を育成した。三色揃うことで、生産・消費の拡大が期待できる。 |
キーワード | 品種育成、キュウコンベゴニア、繁殖、花色の変異 |
背景・ねらい | 農業総合研究センターでは、2004年度に新しいタイプのキュウコンベゴニア「コーラルファンタジー」を育成した。しかし、生産者や消費者から、他の花色系統の育成を強く要望されていた。今回育成した二つの新品種は、「コーラルファンタジー」の葉挿し繁殖株から得られた変異個体を選抜したものである。 |
成果の内容・特徴 | 1. 2005年4月に「コーラルファンタジー」繁殖株から花色の異なった2系統の変異株を確認し、その株を基に繁殖を繰り返し行い、固定した系統を同年11月に挿し芽をし、選抜・固定した系統である。この2系統は2006年2月に特性調査を実施し、同年6月に登録出願申請を行い、10月に出願公表された。 2. 品種の特性 (1) 2品種とも「コーラルファンタジー」の特性に類似した形質を示した(表1)。 (2) 花色は「コーラルファンタジー」の濃桃色に対し、「クリーミーファンタジー」は淡黄色、「アプリコットファンタジー」は浅橙色である(図1、図2)。 (3) 花径は7cm前後で、極めて花着きの良い八重咲きである。 (4) 繁殖は、頂芽挿しや葉挿しにより行うが、生育が速く、栽培も比較的容易である。 (5) 特性を十分に発揮するには、春~初夏にかけての出荷が望ましい。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 県内の生産者団体等と許諾契約を締結し、2007年春から出荷の予定である。 2. 葉挿し繁殖で不定芽が多く出る場合は、芽数を調整し、品質の向上に努める。 3. 6月下旬以降、高温の影響により、花弁が短くなったり、花弁の減少が見られ、正常な特性が発揮されない場合がある。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | くり 出荷調整 新品種 新品種育成 繁殖性改善 品種 ベゴニア |