タイトル | 観賞性に優れる鉢物用カーネーションの品種 |
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担当機関 | 茨城園研 |
研究期間 | 2005~2005 |
研究担当者 |
駒形智幸 関直子 本図竹司 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 鉢物用カーネーション「シフォン」、「エバーモア」、「パフェ」は、室内での日持ち期間が長くて開花数も多く、観賞4週間後の株の外観も相対的に良いことから、観賞性に優れる品種である。 |
キーワード | カーネーション、鉢物、日持ち、品種 |
背景・ねらい | 茨城県の鉢物カーネーションは、東京都中央卸売市場でトップシェアを占める重要品目である。最近は鉢物品質として出荷後の日持ち性が重要視されてきていることから、主要品種の観賞性を明らかにする意義は大きい。 そこで、室内での日持ち期間等を調査し、観賞性の優れる品種選定の資料とする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 観賞開始から開花が無くなるまでの日数を日持ち期間として日持ち性を評価すると、全供試品種の平均日持ち期間は29.4日となり、約4週間の日持ち期間である。品種別では「マザービューティー」で24.4日と最も短く「シフォン」で35.4日と最も長く、品種によって差がみられる(表1)。 2. 1花の開花期間は平均11.1日であり、「ベイビーハート」の7.3日から「リモーネ」の18.1日まで品種によって差がみられる(表1)。 3. 1鉢当たりの開花数は平均18.9輪で、「アリエル」の13.6輪から「パフェ」の29.6輪まで品種によって差がみられる(表1)。また、「シフォン」、「リモーネ」、「パフェ」は同時開花数が多い(データ省略)。 4. 観賞開始2週間目くらいから下位葉の黄化が始まり、その後黄化が進展したり葉が枯死するなどして株の外観が劣化する。「エバーモア」と「パフェ」は観賞4週間後の株の状態は相対的に良いが、「レイシー」や「マザービューティー」等は相対的に悪い(表1、図1)。 5. 「シフォン」、「エバーモア」、「パフェ」は日持ち期間が長くて開花数も20輪以上と多く、株の外観も相対的に良好に保たれることから観賞性に優れる品種である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 品種選定の資料として活用できる。 2. 試験条件は気温20℃一定、PPFD10μmol・m-2・s-1(蛍光灯使用・12時間日長)、湿度約70%である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | カーネーション 出荷調整 品種 レイシ |