タイトル | 白色花から黄色花に変異したスプレーギクの黄色花は白色花に戻ることがある |
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担当機関 | 静岡農試 |
研究期間 | 2002~2006 |
研究担当者 |
山田栄成 岩﨑勇次郎 寺田吉徳 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 白花色から黄花色へ変異したスプレーギク品種・系統に、X線を照射することにより、再び白色花に戻ることがある。 |
背景・ねらい | スプレーギクでは同じ花型で多彩な花色が求められており、枝変わり等による花色変異品種が活用されている。 キクの白色花弁では、合成されたカロテノイドが花弁特異的に発現するカロテノイド分解酵素(CmCCD4a)により分解され白色となることが(独)花き研究所における解析により示されている。そこで、既存の白色花から黄色花に変異した系統について、CmCCD4aの有無と当遺伝子を有する変異品種・系統にX線で突然変異誘起した場合の花色変異を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 自然突然変異および放射線突然変異により黄色花になった系統のCmCCD4aの有無を調査すると、黄色花になった系統でも、CmCCD4aが認められることがある(図1)。 2. 突然変異系統のうちCmCCD4aを有している‘黄ドリームナース’(花色:黄色)、‘01DY05’(花色:淡黄色)に15GyのX線を照射することにより、15~75%の株で白花色に戻る(表1、図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. CmCCD4a検出のためのPCRは、10ngの抽出DNAを鋳型として、CmCCD4a forwardとreverse primerを用いて、92℃ 1分、60℃ 1分、72℃ 2分を30サイクル行う。 2. 供試した突然変異品種・系統は、白色花から黄花色への高頻度で変異する機構の研究材料として活用できる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | きく 品種 |