タイトル | 酒造好適米「ひたち錦」の収穫適期判定法 |
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担当機関 | 茨城農総セ |
研究期間 | 2002~2004 |
研究担当者 |
小山田一郎 河野愛子 鈴木正明 |
発行年度 | 2006 |
キーワード | 酒造好適米、収穫適期、帯緑籾率 |
背景・ねらい | 酒造好適米「ひたち錦」は実需者から高品質生産が求められており、千粒重25.5g以上、心白発現率80%以上、白米粗タンパク質含有率6.4%以下、玄米水分15.0%を目標値としている。これら品質目標を達成するためには適期収穫が重要である。そこで、出穂後の形態・内容成分の変化から収穫適期の判定基準を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 帯緑籾率は出穂後の積算日平均気温(以下、積算気温)約950℃まで急激に低下するが、以後の低下程度は緩やかになる(図1)。 2. 千粒重は調査開始時の積算気温750℃以上で目標値の25.5gを既に達成し、心白発現率は積算気温約900℃以上で安定して目標値の80%以上を達成する(図1)。 3. 未熟粒率は積算気温約950℃以降で10%以下となる(図1)。 4. 穂発芽性検定による穂発芽粒率は、積算気温が約1050℃を超えると急激に高くなることがある(図1)。 5. 白米粗タンパク質含有率は登熟の進展に伴い低下する傾向であり、積算気温約950℃以上で安定して目標値の6.4%以下となる(図1)。 6. 以上のことから、ひたち錦の収穫適期は出穂後の積算日平均気温で約950℃~1,050℃であると考えられ、出穂後41~46日頃に相当する。また、収穫適期における平均帯緑籾率は約20~12%である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 帯緑籾率は極僅かな緑色も帯緑籾としているため、現地においては帯緑籾率を過小に判定し、早刈りとならないように注意する。 2. 穂発芽性検定の試験方法は、穂を1晩(約15時間)浸漬し、25℃・72時間インキュベート後の発芽粒数割合とした。 |
図表1 | |
カテゴリ | 酒造好適米 |