水稲糯新品種「越南糯196号」の奨励品種採用(予定)

タイトル 水稲糯新品種「越南糯196号」の奨励品種採用(予定)
担当機関 群馬県農業技術センター
研究期間 2002~2006
研究担当者 齋藤穂高
大沢 実
齋藤幸雄
成塚彰久
折茂佐重樹
高橋利和
関上直幸
廣岡政義
発行年度 2006
要約 本県の中山間地帯では「ヒメノモチ」が作付けされているが、熟期が早く雀の食害、また、穂発芽被害が多い。そこで、「越南糯196号」を採用することにより、生産の安定を図る。
キーワード 水稲糯、「越南糯196号」
背景・ねらい 本県では「ヒメノモチ」を昭和59年に奨励品種として採用しており、標高250~700mの地域に約80ha作付けされている。しかし、同地域で作付けされている「コシヒカリ」および「ひとめぼれ」より出穂期および成熟期が早いことから、雀による食害が問題となっている。
さらに、採種においては、「ヒメノモチ」の穂発芽性が“易”であることから、種子の供給においても問題が生じている。そこで、「ヒメノモチ」に代わり、「越南糯196号」を採用することにより、雀による食害の軽減、また、種子の品質および供給の安定を図る。
成果の内容・特徴 「越南糯196号」は福井県農業試験場において、「越南糯144号」を母、「ふくひびき」を父として交配され、系統育種法により育成された系統である。「越南糯196号」は「ヒメノモチ」と比較して次の特徴がある(表1)。
  1. 出穂期は4日程度、成熟期は6日程度遅い。
  2. 稈長は8cm程度短い。
  3. 穂長は同程度である。
  4. 穂数は1割程度少ない。
  5. 倒伏はやや少ない。
  6. 収量は1割程度優る。
  7. いもち病は葉いもちは“中”、穂いもちは“やや強”であり、真性抵抗性遺伝子はPi-zと推定される。
  8. 耐冷性は“中”である。
  9. 穂発芽性は“中”である。
  10. ふ先色がある。
成果の活用面・留意点
  1. 本県の標高250~600mの地域に適し、約80haの作付が見込まれる。
  2. 縞葉枯病に罹病性であることから、発病地域においては縞葉枯病抵抗性“極強”である「群馬糯5号」を作付けする。
図表1 218421-1.gif
カテゴリ 育種 いもち病 縞葉枯病 新品種 水稲 中山間地域 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種

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