タイトル |
宿根アスターを加害するウリハムシ類の農業用光反射シートを用いた防除 |
担当機関 |
埼玉農総研 |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
根本 久
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発行年度 |
2006 |
要約 |
登録農薬が少ない宿根アスターの害虫であるウリハムシ類成虫に対し、栽培ほ場の畝間にアルミ蒸着シートを設置することで、ウリハムシ類の被害を軽減できる。
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キーワード |
宿根アスター、ウリハムシ、アルミ蒸着シート、光反射シート
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背景・ねらい |
埼玉県では、安全で安心な農産物生産に対する消費者及び生産者のニーズに応えて、減農薬栽培を実現するための栽培技術の開発を進めている。ウリハムシ類に対する登録農薬がなく、対策が難しい宿根アスターを加害するウリハムシ類の非農薬的防除技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 農業用光反射シートを宿根アスター栽培ほ場の畝間に設置する事により、宿根アスターを加害するウリハムシ類の被害を低く抑えることができる(図1)。
- アルミ蒸着シート(ネオポリシャイン)と散乱光反射シート(タイベック)を比較すると、アルミ蒸着シートはそれぞれの試験で安定した効果を示している(図1~3)。
- アルミ蒸着シートの畝間全面設置と1畝おきに設置の場合では、畝間全面設置の場合の方がウリハムシ類成虫の食害が少ない(図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 登録農薬が少ない宿根アスターを加害するウリハムシ類成虫の被害軽減にアルミ蒸着シートが適用できる。
- アルミ蒸着シートを用いたウリハムシ類成虫被害軽減法は、ウリハムシ類の被害を受けやすい品種で採用すると被害を軽減でき、宿根アスター優良品種の安定した栽培が可能となる。
- アルミ蒸着シートの設置期間は1ヶ月半程度で、長くても2~3ヶ月なので、使用後に回収しておくと、アルミ蒸着シートを数年間繰り返して使用することが可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
栽培技術
宿根アスター
農薬
品種
防除
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