タイトル | ポット試験におけるキュウリ緑斑モザイク病の土壌接種法 |
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担当機関 | 愛知農総試 |
研究期間 | 2004~2006 |
研究担当者 |
間下なぎさ 平野哲司 深谷雅博 |
発行年度 | 2006 |
要約 | キュウリ緑斑モザイク病は、乾燥罹病根を乾土に0.5%重混和し、断根したキュウリ苗を植え付けることにより、安定して発病させることができる。 |
キーワード | キュウリ、キュウリ緑斑モザイク病、土壌伝染、接種法 |
背景・ねらい | キュウリ緑斑モザイク病は、他に防除法がないために不可欠用途として臭化メチルによる土壌消毒が行われている。代替防除技術の確立は急務であるが、本病病原ウイルス(KGMMV)は新たな防除技術の開発が進んでいない。新技術の開発には速やかに防除効果を評価できる小規模かつ安定的な試験が必要であるが、本病は土壌からの伝染率が非常に低いことがその開発の障害となっている。そのためのポットでできる土壌接種法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. キュウリ緑斑モザイク病は、乾燥罹病根を乾土当たり0.5%重混和すると、安定的に土壌伝染させることができる(表1)。 2. 供試苗は、土を落とし根の先端を約1cm切断して植え付けることにより、発病率が向上する(図1)。 3. 汁液接種株の根は接種12日以降KGMMV陽性葉と同等のLAMP反応を示し、ウイルスが検出できることから、罹病根は水耕栽培キュウリにKGMMVを汁液接種し、約2週間後に回収する方法により容易に得られる(図2)。 4. キュウリ緑斑モザイク病の土壌接種法は、水耕栽培(山崎処方)した5葉期のキュウリに汁液接種し、2週間後に罹病根を回収して通風乾燥した後、乾燥した培土に0.5%重混和し、断根した苗を植え付け、35日間調査する(図3)。 5. 低温期は発病率が低下する(図4)。 6. 植え付け35日以降は発病率はほとんど増加しない(図表省略)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 土壌消毒剤や弱毒ウイルスの防除効果の評価、抵抗性品種などのスクリーニングに活用できる。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
カテゴリ | 病害虫 乾燥 きゅうり 水耕栽培 抵抗性品種 土壌消毒 防除 |