タイトル | ポインセチアの養分吸収量と肥効調節型肥料を用いた省力施肥管理技術 |
---|---|
担当機関 | 栃木農試 |
研究期間 | 2004~2005 |
研究担当者 |
青木雅子 高﨑 正 杉山直美 |
発行年度 | 2007 |
背景・ねらい | 年末の鉢花を代表するポインセチア栽培では、かん水と施肥管理に労力を要し、省力化が課題となっている。そこで、5号鉢の規格品生産における養分吸収量を解明し、養分吸収特性に基づき肥効調節型肥料を用いたトイ(C鋼)ひも底面給水栽培の施肥管理技術を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 供試品種「プレステージ」の株当たりの養分吸収量は、窒素1,320mg、りん酸410mg、加里1,570mgである(図1)。 2. 肥効調節型肥料の処理区は、液肥と比較して、出荷適期の生育が、草丈、株径および苞数とも同程度であるが、シグモイド100日タイプ5g+シグモイド70日タイプ5gは苞葉の色づきが劣る(表1、写真1)。 3. 株当たりの肥効調節型肥料の窒素溶出量は、生育期間中シグモイド100日タイプ10gがシグモイド100日タイプ5g+シグモイド70日タイプ5gを上回って推移する。出荷適期までの窒素の溶出量は、930~1,030mg/株程度で、ほぼ養分吸収量の値である(図2)。 4. 栽培期間中の培地温度は、9月上旬までは平均25℃程度、9月中旬以降は平均20~22℃程度である(データ略)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 肥効調節型肥料は8月上旬の5号鉢定植時に鉢底から3~4cm程度の深さに施用する。 2. 用土は赤土、籾殻堆肥、腐葉土、ピートモスを4:2:2:2の割合(体積比)で配合し、培地1L当たり過りん酸石灰2g、重焼りん3g、熔成りん肥2gを加えたものを使用する。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 肥料 管理技術 栽培技術 出荷調整 省力化 施肥 品種 ポインセチア |