園芸品種と野生種の種間交雑により育成された芳香シクラメンの特徴

タイトル 園芸品種と野生種の種間交雑により育成された芳香シクラメンの特徴
担当機関 埼玉農総研
研究期間 1987~2008
研究担当者 園芸研)
栗原康
植松盾次郎(埼玉農総研
石坂宏
早乙女孝((株)小川香料)
発行年度 2007
要約 園芸品種(Cyclamen persicum)と野生種(C. purpurascens)の種間交雑により育成された芳香シクラメンは、対照品種と比較して、香りと香気成分が異なり、花は小さく、受精後の花柄が螺旋状になる。
背景・ねらい シクラメンの香りを改良するために、園芸品種(Cyclamen persicum)と野生種(C. purpurascens)の種間交雑により種子稔性のある雑種を作出し、この雑種の系統間交雑と選抜をとおして芳香シクラメンを育成した。そこで、育成した芳香シクラメン、「麗しの香り」(うるわしのかおり)、「孤高の香り」(ここうのかおり)、「香りの舞い」(かおりのまい)について花の色、香り、形態に関する特性を明らかにする。

成果の内容・特徴 1.
芳香シクラメン3品種は種子繁殖が可能である(データ省略)。
2.
芳香シクラメン3品種は対照品種(既存の園芸品種)と同様の花色であるが、対照品種よりも花が小さい(表1、図1)。
3.
芳香シクラメン3品種は、対照品種(既存の園芸品種)と比較して、主要香気成分の種類が異なり、香りの官能評価も異なる(表1)。
4.
対照品種(既存の園芸品種)は受精後に花柄が弓状に変化するが(図2B)、芳香シクラメン3品種の花柄は、受精後に螺旋状になる(図2A)。この形質は、既存の園芸品種と芳香シクラメンを識別するための指標となる。
5.
香りの質、主要香気成分および受精後の花柄の変化を除いた形質について、芳香シクラメン3品種は既存の園芸品種と同様であることから、鉢物として利用できる。

成果の活用面・留意点 1.
現時点で、育成品種の種苗の供給は埼玉県内に限定されている。

図表1 218610-1.jpg
図表2 218610-2.jpg
図表3 218610-3.gif
カテゴリ シクラメン 繁殖性改善 品種

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