タイトル |
スタンダード系カーネーションの起き上がり仕立てによる2年切り栽培 |
担当機関 |
千葉農林総研 |
研究期間 |
2005~2007 |
研究担当者 |
鎌田展生
押切浩江
種谷光泰
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発行年度 |
2008 |
要約 |
スタンダード系カーネーションの慣行栽培の切下株を起き上がり仕立てすることにより2年切り栽培が可能となる。切り戻し栽培に比べて、土壌水分管理、時期等の制約が少なく、栽培初心者でも2年切り栽培が可能である。本栽培方法の導入により、種苗費の半減と改植労力の軽減となる。
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キーワード |
カーネーション、2年切り、起き上がり仕立て
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背景・ねらい |
カーネーションは、種苗費の経営費に占める割合の高さ、輸入切り花の増加による販売価格の低迷、経営面積拡大による改植、整枝等の労力増大等経営を取り巻く環境は厳しくなっている。 このため、慣行栽培の切下株(前年栽培した株)を2年切り栽培に利用することにより、改植作業の省力と種苗費の半減を目的とした栽培方法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- スタンダード系主要栽培品種において、1年目は慣行の仕立て法で栽培後、2年目に起き上がり仕立て法で栽培すると、株が枯死することなく、慣行栽培と同等に採花できる(表1)。
- 9~12月の慣行栽培と同程度の採花本数を確保するためには、7月20日以前に折り倒しを行う(表1)。
- 実面積1㎡当たりの採花本数が250本以上の品種は、「シルクロード」、「アメリカ」、「プラドミント」、「ホワイトラブ」、「フランセスコ」であった(図2)。
- 1月時に平均切り花長(表2)が、70cm以上の品種は、「シルクロード」、「プラドミント」、「デュカッティ」、「カトリーナ」、「フランセスコ」であった。
- 採花本数、切り花長を加味した結果、起き上がり仕立てを行う際に導入しやすい品種は、「シルクロード」、「プラドミント」、「ホワイトラブ」、「フランセスコ」である。
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成果の活用面・留意点 |
- 耕種方法
定植1年目 慣行栽培(80cm床幅、中2条抜き6条植え38株/m2) 定植2年目 茎折れを少なくするため、3~5日程度前からかん水を控え、株を50cm程度の高さで折り取る。下1段目以外のフラワーネットをはずし、3条植中央の株を整理(図1)し、株の重みで傾いた株を倒し、フラワーネットで押さえ付ける。1ヶ月後に細い芽の整理を行う。整枝本数は、フラワーネット10cm角1目当たり2本程度とする。 - 慣行栽培に比べて、切り花重等の品質が劣る。
- 適応品種以外の導入に際しては試作を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
カーネーション
改植
経営管理
栽培技術
品種
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