DNAマーカーを用いた緑肉ネット系メロン「ひたち交3号」の判別法

タイトル DNAマーカーを用いた緑肉ネット系メロン「ひたち交3号」の判別法
担当機関 茨城農総セ
研究期間 2004~2007
研究担当者 石川友子
宮城慎
葛谷真輝(筑西普及セ)
手塚孝弘(大阪府大)
発行年度 2008
要約 茨城県育成のメロン新品種「ひたち交3号」および緑肉ネット系メロン6品種を判別するために開発した4種類のDNAマーカーのうち、「ひたち交3号」は1種類のマーカーによって判別できる。
キーワード メロン、品種判別、Simple Sequence Repeat(SSR)マーカー
背景・ねらい 近年食品の産地偽装や品種偽装が相次いで発生し、消費者の食への信頼性が大きく揺らいでいる。食の安全・安心の確保にむけたトレーサビリティーシステムが構築されつつあるが、その一端としてここではDNA マーカーを用いて茨城県育成のメロン新品種「ひたち交3号」と外観判別が難しい市販品種との判別法を開発し、ブランド確立の有効な手段とする。「ひたち交3号」は現在試験販売段階ではあるが市場評価が高く、本格的に生産販売する見込みである。
成果の内容・特徴
  1. 選抜した4種類のSSRマーカーは、茨城県育成新品種、緑肉ネット系メロン「ひたち交3号」と県内で流通する緑肉ネット系メロン6品種「アンデス」、「アンデス5号」、「オトメ」、「マリオネット2号」、「ローランL」、「メイスター」の判別に利用できる(表1)
  2. 選抜したSSRマーカーCMGAN12(Gonzalo et al. Theor. Appl. Genet. 110 : 802-811 2005)をSTS化したCMGAN12´における「ひたち交3号」、「アンデス」および「アンデス5号」の遺伝子型は、他の品種のそれらとは異なるため1つのマーカーで品種の判別ができる(図1)。
  3. 判別システムの実用化には果実からのDNA抽出が必要であるが、果こう基部(ヘタ)からは効率的にDNAを抽出できる(データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 本技術は、「ひたち交3号」および上記市販6品種に限った判別法であり、新たな品種が市場に流通した場合、判別4マーカーの有効性を確認する必要がある。
図表1 218871-1.gif
図表2 218871-2.gif
カテゴリ 新品種 DNAマーカー 品種 メロン

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