イネのもみ枯細菌病と苗立枯細菌病の両方を防除できるファージ

タイトル イネのもみ枯細菌病と苗立枯細菌病の両方を防除できるファージ
担当機関 石川農研
研究期間 2008~2008
研究担当者 安達直人
塚本昇市
井上康宏(中央農研)
畔上耕児(中央農研)
発行年度 2008
要約 イネもみ枯細菌病菌とイネ苗立枯細菌病菌の両菌に感染するファージをイネ種子の催芽時に処理することにより、育苗期に発生する2つの病害を防除することができる。
キーワード イネ、ファージ、イネもみ枯細菌病、イネ苗立枯細菌病
背景・ねらい これまでに、イネ苗立枯細菌病菌に感染するファージBPP-Yaを発見し、これを種子浸漬に用いることで、苗立枯細菌病の発病を抑制できることを明らかにしている。イネの育苗期には、苗立枯細菌病に加えてもみ枯細菌病の発生も多いことから、これら両病害を防除することができるファージを探索し、その防除効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ファージBGPP-ArおよびBGPP-Saはいずれも、もみ枯細菌病菌(MAFF106715)と苗立枯細菌病菌(MAFF301723)の両病原細菌に感染し(表1)、病原細菌を混和した寒天培地上で小型のプラークを形成する(図1)。
  2. 滅菌蒸留水で108pfu/mlに調整したBGPP-ArあるいはBGPP-Saファージ液を用いてイネ種子を催芽させると、もみ枯細菌病と苗立枯細菌病の発病を抑制する(表2、図2)。
  3. BGPP-Arによる、もみ枯細菌病および苗立枯細菌病に対する防除効果は高い(表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 処理による生育阻害等は認められず、BGPP-Arは防除資材として有望である。
  2. もみ枯細菌病菌、苗立枯細菌病菌の両菌において、両ファージに感染しない菌株も認めている。
図表1 218975-1.jpg
図表2 218975-2.jpg
図表3 218975-3.gif
図表4 218975-4.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 防除 もみ枯細菌病 もも

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