中山間地での栽培に適したこんにゃく優良品種「愛媛在来系」

タイトル 中山間地での栽培に適したこんにゃく優良品種「愛媛在来系」
担当機関 愛媛県農試
研究期間 1999~2001
研究担当者 玉置学
浅海英記
発行年度 2001
要約 愛媛県農業試験場が県内の中山間地から収集し、選抜・保存してきた「愛媛在来系」は、県内4カ所の中山間地での現地適応性評価の結果から、優良と認められ、「愛媛在来系」を利用した地域特産こんにゃくへの加工と販売が期待される。
キーワード 中山間地、こんにゃく、遺伝資源、地域特産
背景・ねらい 愛媛県内の中山間地では、長年にわたり、その地域ごとに独自系統のこんにゃくが栽培されているが、地上部の枯れが早くいもが十分に充実しない、生子数が少ない等の不良な系統もある。近年、こんにゃくは地域活性化のための特産品として注目されており、中山間地に適した優良系統が望まれている。愛媛県農業試験場が県内の中山間地から遺伝資源として収集し、久万試験地(現中山間農業室)で選抜・保存してきた「愛媛在来系」について、県内4カ所の中山間地での現地適応性試験を行い、その普及性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 愛媛県内で収集し、久万試験地(現中山間農業室)で選抜・保存してきた数系統から、中山間地での栽培に適した「愛媛在来系」を選抜した。
  2. 「愛媛在来系」の地上部の特性は、草型は立性、葉色は緑、小葉は広く、葉柄の小突起及び白斑はあり、濃色の斑紋が連続している。地下部の特性は、球茎は球、生子は棒状で着生多い(表1、表2、図1)。
  3. 県内4ヶ所(川内町、河辺村、中山町、丹原町)の中山間地での現地適応性試験を実施した結果、「愛媛在来系」は早期の地上部の枯れも少なく、生育も良好であり、生子の着生も多いことから、中山間地での適応性が認められる(表3)。

成果の活用面・留意点
  1. 「愛媛在来系」は省力的な栽培管理が可能で、県内中山間地の栽培方法に適している。
  2. 地域特産こんにゃくの加工及び販売により、県内中山間地の地域活性化が図れる。
  3. 来年度、川内町、河辺村は「愛媛在来系」の栽培を計画しており、種いも等の要望があれば適宜対応する。

図表1 219034-1.jpg
図表2 219034-2.jpg
図表3 219034-3.jpg
図表4 219034-4.jpg
カテゴリ 遺伝資源 加工 こんにゃく 栽培技術 中山間地域 品種

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