シュンギク種子低温保存による心枯れ症の低減技術

タイトル シュンギク種子低温保存による心枯れ症の低減技術
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究期間 1999~2001
研究担当者 山崎基嘉
森井正弘
発行年度 2001
要約 シュンギクの種子を低温保存すると、心枯れ症の発生が減少し、その障害程度も軽減する。一方、種子を高温保存すると、心枯れ症の発生が増加し、その障害程度も甚だしくなる。
キーワード シュンギク、心枯れ症、種子、低温保存
背景・ねらい シュンギクの心枯れ症は、花芽分化の初期に高温条件を与えると助長されることを示してきた。一方、シュンギクは、種子低温処理によって花芽形成が促進される種子バーナリゼーションの性質が知られていることから、種子が受ける低温の作用は、植物が正常に生育するための重要なプロセスである可能性がある。そこで、夏場の作型で種子の低温処理効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 2℃、15℃及び25℃で25週間処理した種子を比較すると、2℃処理で心枯れ症の発生が減少する。2℃処理区での生育は、15℃及び25℃処理区と比較して生育は劣らない(表1)。
  2. 35℃及び50℃で25週間処理した種子では、収穫時の心枯れ症の発生率は高くなり、その障害程度も甚だしくなる。この場合、地上部重には影響しないが、節間伸長の抑制による草丈の抑制がみられる(表2)。
  3. 以上のことから、シュンギク心枯れ症の発生は、種子が受けた高温条件によって助長されると考えられる。種子を2℃の低温下で保存することによって、心枯れ症の発生を軽減することができる。
成果の活用面・留意点
  1. 低温保存種子を高温時期に播種しても、抽だいを促進しない。
  2. 水分を意図的に与えると、発芽率が急激に低下することがあり、できるだけ乾燥密封状態で低温保存することが望ましい。
図表1 219158-1.jpg
図表2 219158-2.jpg
カテゴリ 乾燥 しゅんぎく 播種

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