タイトル |
施肥量削減が水ナスの収量・品質におよぼす影響 |
担当機関 |
大阪府立農林技術センター |
研究期間 |
1997~2001 |
研究担当者 |
鈴木敏征
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発行年度 |
2001 |
要約 |
施肥量削減が水ナスの収量に及ぼす影響には系統間差があり、一律の施肥基準による施肥量削減は難しい。また、施肥量削減により水ナスの果形は細長くなる。
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キーワード |
水ナス、施肥量削減、系統間差、果形
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背景・ねらい |
水ナスの施設栽培では肥料の多投入が常態化し、過剰な肥料成分による周辺環境への悪影響が懸念され、施肥量削減が求められている。一方、水ナスは在来系統が自家採種で維持・栽培されている場合が多く、系統間で施肥量削減が収量・品質に及ぼす影響が異なる可能性があるため、その影響について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- A系統では施肥量を約50%削減(N:P2 O5 :K2 O=24.2:22.0:24.2kg/10a)することにより、良果収量は標準施肥(N:P2 O5 :K2 O=48.2:43.2:48.2kg/10a)よりも多くなるが、B系統では施肥量を削減することにより、良果収量は標準施肥よりも少なくなる傾向がある(図1)。
- 施肥量削減により水ナスの果色は変化しないが、果形は細長くなる(表1)。
- 施肥量削減が水ナスの収量に及ぼす影響には系統間差があるため、一律の施肥量削減は難しく、栽培されている系統の特性を把握して削減する必要がある。
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成果の活用面・留意点 |
- 無加温半促成栽培において、台木にトレロを使用した場合の成果である。
- 他の作型および他の台木を使用した場合は、さらに検討する必要がある。
- 施肥前の土壌pHは6.5,ECは0.4,土壌中の硝酸態窒素含量は3.8mg/100gである。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
自家採種
施設栽培
施肥
台木
なす
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