「マスカット・オブ・アレキサンドリア」12月加温の生産安定技術

タイトル 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」12月加温の生産安定技術
担当機関 岡山農試
研究期間 1996~2000
研究担当者 村谷恵子
田村史人
藤井雄一郎
発行年度 2001
要約 12月加温作型の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、5芽で冬季せん定すると、発芽が早く、生育が旺盛となり、花穂数が増加することから増収が期待できる。収穫後には結果母枝を1芽で夏季せん定することで、樹形が維持でき、連続栽培が可能である。
キーワード 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」、12月加温、夏季せん定、
背景・ねらい 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(以下アレキ)の12月加温作型では、自発休眠が十分完了していない時期に加温を開始するため、発芽が不ぞろいで、結果枝の生育が弱く、花穂の退化が多く、生産が不安定である。そこで、冬季の5芽せん定と夏季せん定を組み合わせた12月加温作型の安定生産技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 12月加温開始時に5芽で冬季せん定し、収穫2週間後頃に結果母枝の1芽で夏季せん定して、発芽再生した新梢を次の12月加温時の結果母枝とする(図1)。
  2. 5芽せん定では、慣行より発芽が早く、生育が旺盛となり(図2、表1)、花穂数と果房重の増加によって増収する(表1、2)。
  3. 夏季せん定後には、発芽促進のためにシアナミド処理(1.0%液塗布)が必要である。
  4. 夏季せん定後、再伸長した枝の花穂は摘除する。
  5. 本栽培では連続して12月加温しても安定生産が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 本技術は、樹勢がやや弱く、花穂が退化傾向にある樹で効果が高く、樹勢の強い樹では適用しない。
  2. 収穫直後から7月末までに窒素成分で10g/m2 程度の速効性肥料を2~3回に分けて分施する。
  3. 夏季せん定及び夏枝管理には慣行の枝管理より労力がかかる。
図表1 219212-1.jpg
図表2 219212-2.jpg
図表3 219212-3.jpg
図表4 219212-4.jpg
カテゴリ 肥料 ぶどう

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