タイトル | 低銅・低亜鉛飼料が子豚の発育に与える影響とふん中銅・亜鉛の低減 |
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担当機関 | 京都畜研 |
研究期間 | 1999~2002 |
研究担当者 |
岩井俊暁 山本哲也 八谷純一 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 哺乳期子豚育成用配合飼料中の銅・亜鉛量は日本飼養標準要求量まで低減しても、給与期間中の子豚の発育に影響はなく、銅・亜鉛の排泄量を大幅に低減できる。 |
キーワード | 動物栄養、子豚、銅、亜鉛、排泄量、発育、ビタミンE |
背景・ねらい | 養豚用飼料には成長促進や飼料効率改善効果があるとして、銅と亜鉛が他の家畜の飼料よりも多量に添加されている。特に子豚期では日本飼養標準に示される要求量の20倍もの量が添加され、豚ふん中に高濃度で排出されている。そのため、豚ふん堆肥を土壌に施用した場合には、銅・亜鉛が過剰に蓄積し、作物の生育障害が懸念されるため利用促進上の阻害要因となっている。 そこで、子豚用飼料への銅・亜鉛添加量の低減とビタミンE飼料添加が子豚の発育に与える影響とふん中の銅・亜鉛量の低減の可能性について検討した。 |
成果の内容・特徴 |
1回目はデュロック種の離乳子豚12頭(4頭×3区)を供試し、銅半減区、飼養標準区、VE添加区の3区を設けて区毎に群飼した。飼養標準区は基礎飼料をそのまま給与し、銅半減区は基礎飼料に銅を自主規制上限量(125mg/kg:以下、上限量)の約半量(50mg/kg)を加え、亜鉛を上限量の120mg/kg加えた。また、銅の低減による発育の悪化を防ぐ目的で飼養標準区の飼料にVEを50IU/kg加えたVE添加区を設けた(表1)。 2回目は、3元交雑種15頭(5頭×3区)を供試し、慣行区、飼養標準区、VE添加区の3区を設けて区毎に群飼した。飼養標準区、VE添加区の飼料は1回目の試験に準じた。慣行区の飼料は基礎飼料に銅・亜鉛をそれぞれ上限量加えた(表1)。 |
成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 飼料効率 大豆粕 とうもろこし 豚 |