イネ内穎褐変病に対する薬剤の効果とオキソリニック酸粉剤の時期別効果

タイトル イネ内穎褐変病に対する薬剤の効果とオキソリニック酸粉剤の時期別効果
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2001~2003
研究担当者 長田靖之
発行年度 2002
要約 開花期に感染する内穎褐変病に対して、オキソリニック酸粉剤が優れ、この薬剤を用いた散布時期別の防除効果は、出穂期を中心に前後1週間内の散布であれば実用的である。
キーワード 内穎褐変病、散布時期、オキソリニック酸粉剤
背景・ねらい 兵庫県の特産である酒米「山田錦」に内穎褐変病が多発して、品質・収量に影響しており、その防除法が望まれている。数種薬剤を比較して防除効果の高い薬剤を選択すると共に、「穂ばらみ初期~乳熟期」として登録されているオキソリニック酸の時期別の防除効果を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
内穎褐変病に対する有効薬剤を検索するため、粉剤は出穂2日後(出穂期8月26日)に、粒剤は移植時(6月5日)と7月18日に散布した。
粉剤ではオキソリニック酸の効果が最も高く、粒剤ではプロベナゾール粒剤も効果がある(表1)。
2.
オキソリニック酸粉剤の散布時期別効果は、出穂期(8月31日)を基準として-8日、-2日、+2日、+5日のいずれの時期の散布でも優れた防除効果が認められる。しかし、+11日になると防除効果は劣り、実用的な効果は得られない。(図1)
成果の活用面・留意点 1.
オキソリニック酸の効果は高く、出穂期を目安に散布すれば被害は抑制できる。現登録内容の「穂ばらみ初期~乳熟期」散布では適期を外す可能性がある。
2.
穂いもちを主な対象とする出穂期の薬剤散布は、減農薬栽培が進んだ今日でも実施率は高い。従って、この時期に穂いもちとの同時防除によって内穎褐変病の被害を軽減できる。
3.
カメムシを対象とした糊熟期の散布時期では内穎褐変病に対する効果は期待できない。
図表1 219342-1.gif
図表2 219342-2.gif
カテゴリ 病害虫 カメムシ 酒造好適米 農薬 ばら 防除 薬剤

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