タイトル | 砂地畑におけるサツマイモの高品質栽培のための土壌水分管理技術 |
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担当機関 | 徳島県立農林水産総合技術センター農業研究所 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
小川仁 梯美仁 井上光弘(鳥取大学乾燥地研究センター) 田邉賢二 尾谷浩(鳥取大学農学部) |
発行年度 | 2002 |
要約 | 砂地畑でのサツマイモ栽培において,生育初期は畦内の土壌水分をpF値で1.5~1.8,生育中期は1.5~2.0,生育後期は2.0~2.5程度に管理すると,塊根の外観品質が向上し,市場価値の高い秀品の収量も増加する。 |
背景・ねらい | 徳島県特産のサツマイモが栽培されている約1,100haの砂地畑では,連作により悪化した排水性・通気性を改善するために「手入れ砂」と呼ばれる粗粒質の海砂を客土し,土壌水分を適切に保つことで高品質栽培を維持している。しかし,近年その入手が困難になり,代替技術の開発が急務となっている。そこで,連作砂地畑における生育ステージ毎の土壌水分推移がサツマイモの収量・品質に及ぼす影響を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. サツマイモの挿苗~40日目頃の生育初期は畦内の土壌水分をpF値で1.5~1.8,挿苗後40日~80日目頃の生育中期は1.5~2.0,挿苗後80日~120日目頃の生育後期は2.0~2.5程度に管理すると,塊根の外観品質が向上する(表1,図1,2)。また,市場価値の高い秀品の収量も増加する(図3)。 2. 生育ステージ毎に適切な土壌水分管理を実施すると,「手入れ砂」に頼らないサツマイモの高品質栽培が可能になる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 砂地畑圃場に普及しているスプリンクラー灌水の管理マニュアルとして活用できる。 2. 土壌水分管理を容易に行うためには,スプリンクラー等の灌水施設と降雨時の排水を促進させる暗渠排水が必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 管理技術 排水性 |