タイトル | タマネギ地床苗の半自動移植機 |
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担当機関 | 兵庫農総セ |
研究期間 | 2002~2002 |
研究担当者 |
米谷正 山本晃一 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 本移植機は地床苗用の歩行型半自動移植機である。植付精度は98%と良好で、作業能率は6.5h/10aである。 |
キーワード | タマネギ、機械移植、地床苗 |
背景・ねらい | 本県のタマネギは全国3位の栽培面積を誇り、その大部分を占める淡路島では基幹作物に位置付けされている。本県では地域緊プロ事業により全自動移植機を開発し、その普及を促進しているところであるが、機械カバー率はまだ10%と少なく、大部分の農家は地床苗を手植えしている。 このような現状をみるとき、地床苗の機械移植は当面の課題となり、農家の要望も高い。 そこで、この度開発された地床苗用の半自動移植機の性能を調査し、普及上の資料とする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 本機は2条植(往復4条)の地床苗用の歩行型半自動移植機である。苗供給はカップ投げ込み方式、植付はくちばし方式である(表1)。 2. 供試した地床苗の苗質は、草丈17cm、茎径4.5mm、苗重2.2gである(表2)。 3. 地床苗の植付精度は98.3%と高く、手直しを必要とするものは転び0.6%、欠株1.1%の計1.7%である。株間もほぼ設定通りである(表3)。 4. 2人で作業した場合、作業速度は0.07m/sが無理なく苗供給できる速度である。このときのほ場作業量は1.55a/hで、作業能率は6.5h/10aである(表4)。 5. セル成型苗の植付精度は地床苗と遜色なく、セル成型苗にも利用できる(表3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 使用する地床苗は、あらかじめ草丈17cm程度に剪葉し、根も5cm程度に切りつめる。 2. 地床苗の活着はセル苗に比べるとやや劣るが、収量は同等である。 3. コンバイン導入により生産費が高くなり、また年明け出荷に伴い販売価格が低下するので、導入するには栽培面積が4ha以上あることが望ましい。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
カテゴリ | 出荷調整 たまねぎ |