少量土壌培地耕による半促成メロンの安定生産技術

タイトル 少量土壌培地耕による半促成メロンの安定生産技術
担当機関 滋賀農総セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 中村嘉孝
谿英則
藤居和彦
中野学
発行年度 2002
要約 メロンの少量土壌培地耕は、半促成栽培で果重、品質とも安定し実用化が可能である。養水分管理は、開花25日後から培養液を水に変えることによって、糖度が高まり、窒素施用量も削減できる。仕上げ期の給液量は、制限する必要がなく、培地の連用も可能である。
背景・ねらい 滋賀県は、水田転換畑における半促成メロン栽培が多く、収穫期の地下水位の上昇が、品質の不安定要因となっている。また、近年は土壌病害による被害が拡大するなど、生産が不安定化している。そこで、「少量土壌培地耕」による半促成メロンの高品質果安定生産技術について「アールスセイヌ春II」を用いて検討する。
成果の内容・特徴 1.
底面24cm、側面12cmの抜き板を組み、内側にPOフィルムを敷き、底面の抜き板中央と、POフィルムに30cm間隔で穴を開け栽培槽とする。培地には、モミガラを3cm、その上に水田土壌を7cm程度詰め、潅水チューブで給液する。培養液として山崎処方メロン用1単位を定植直後から開花まで給液し、開花後約1ヶ月間は1/2~3/.4単位とする。培養液は収穫前に水に変えることで糖度は高まる(表1)。
2.
培養液から水に変更する時期を開花25日後とすると、収量が低下せず糖度はより高まり、総窒素施用量が削減できる(表2)。
3.
仕上げ期の給液量は、特に制限する必要がなく、給液量が少ないと糖度は低下する(表3)。
4.
連用培地の不耕起栽培は、耕起栽培に比べ1果重は小さくなるが、品質に差はない。連用培地の1果重と品質は、1作目の培地と同等以上である。また、培地のECは作付け後も作付け前と大差はなく、塩類集積も回避できる(表4)。
成果の活用面・留意点 1.
開花後の1日の給液量は、果実肥大が終了するころ(開花後30日)まで、給液量の4~5割程度が排出されるよう管理する。
2.
開花後30日以降の給液量は、晴天日は1回あたり、約400ml/株を1日に5~6回給液し、曇雨天日は1~3回とする。
3.
苗や資材から土壌病害を持ち込まないように十分注意する。
4.
4月定植の場合に適用できる。
図表1 219422-1.gif
図表2 219422-2.gif
図表3 219422-3.gif
図表4 219422-4.gif
カテゴリ 栽培技術 水田 不耕起栽培 メロン

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